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宿泊客と地域をつなぐ「ご当地結びスタ」...スーパーホテルだから出来る「持続可能な観光」とは?

2024年12月27日(金)15時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

スーパーホテルはほとんどの店舗で、レストラン機能を有していない。それを逆手に取り、近隣の飲食店と提携し、宿泊プランの一部として利用できるクーポンを提供するといった、地域経済に直接的なインパクトを与えられるサービスも実施。

「スーパーホテルに宿泊するお客様は、その地域で仕事をしたり、観光したり、近隣の飲食店で食事をすることで、地域経済の活性化に貢献してくださる、いわば『地域の応援団』です。だからこそ、ただ宿泊してもらうだけでなく、いかに地域とお客様を繋げられるかを考えています」と、星山氏。

ホテル、地域、宿泊者の「三方良し」の実現は、実際に近隣飲食店から感謝の声が届くなど、この取り組みの励みになっているという。

バッヂ

ご当地結びスタが胸元に付けているバッヂ。バッヂを付けてる人が得意なコンテンツを明記している

各店舗の取り組み事例は定期的なミーティングで共有されており、意見交換することで新たな取り組みもさらに生まれているという。

また、接客のスキルを競うために社内で毎年行われている「スーパーホテル・グランプリ」では、2024年度に「ご当地結びスタ部門」が設立され、ご当地の魅力をPRする活動のプレゼンを表彰する取り組みもスタートした。

「スタッフ一人ひとりの地域に対する見方や考え方もポジティブな方向に変わってきていると感じています」と、星山氏が述べるように、地域を応援したいという熱量が全国のスタッフに広がっているという。

そしてPR方法も多様化している。お客様参加型のご当地ボードも作るなど、今後も各店舗でさまざまな取り組みを実施しながら、「ご当地結びスタ」をさらに進化させていくと意気込む。

「ご当地結びスタ」は、地域と宿泊者の架け橋となるスタッフ自身の地域への理解や価値観にも変化をもたらしている。日本を代表するホテルチェーンが地域社会と観光業の共生モデルを構築することは、国内のホテル業界全体、そして外国からの観光客にもポジティブな刺激を与えることになるだろう。

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