最新記事
SDGsパートナー

日本のカーボンニュートラル戦略を世界に届ける... 三菱UFJフィナンシャル・グループの使命感

2023年12月25日(月)12時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
日本におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みは、まだ国際社会からの認知度が低いという(写真はイメージです) Nisitmicrostock/Shutterstock

日本におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みは、まだ国際社会からの認知度が低いという(写真はイメージです) Nisitmicrostock/Shutterstock

<「MUFGトランジション白書」の発刊を通じて、日本のトランジション計画の透明性向上を目指す>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


トランジション・ファイナンスをグローバルに推進

世界中でカーボンニュートラル、つまり温室効果ガスの排出量を実質ゼロに抑える取り組みが進展する中、日本では「トランジション・ファイナンス(移行金融)」と呼ばれる、脱炭素に向けた長期的な投融資が脚光を浴びている。

トランジション・ファイナンスとは、長期的な戦略のもと、着実に温室効果ガスの削減に取り組む企業に資金提供するファイナンス手法。かみ砕いて言えば、例えば火力発電はすべて即座に廃止するのではなく、再生可能エネルギー導入を拡大させつつも、火力発電の高効率化も進めていく。そうしたカーボンニュートラルへの移行(トランジション)技術を後押しすることが重要という考え方だ。

日本は諸外国と比較して、鉄鋼や化学など、温室効果ガスの排出量が多い産業を数多く抱えている。こうした産業が製造プロセスや事業基盤を改革し、脱炭素型へ移行するには多額の資金が必要だ。そうした改革を支援するトランジション・ファイナンスは、日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」という目標を実現する上で欠かせない仕組みだと考えられている。

このトランジション・ファイナンスを日本でリードし、その国際的な浸透を推進している金融機関が、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)だ。2021年5月、同社は「MUFGカーボンニュートラル宣言」を発表。日本の金融機関としては初めて、トランジション・ファイナンスをグローバルに推進することを宣言した。

CNロードマップ.png

(キャプション)2021年5月に「MUFGカーボンニュートラル宣言」を発表

MUFGでは、2030年までに自社の温室効果ガス排出量をネットゼロにすること、そして2050年までに投融資ポートフォリオの排出量ネットゼロを実現することを目標にしている。

投資
「FXで長期投資」という投資の新たな選択肢 トライオートFX「世界通貨セレクト」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米中、船舶入港料1年停止へ 首脳会談で合意

ワールド

コインベース、第3四半期は大幅増益 取引量増加で

ワールド

アップルCEO、年末商戦iPhone販売好調予想 

ビジネス

米国株式市場=下落、AI支出増でメタ・マイクロソフ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中