筋肉の「強さ」は分解から始まる...自重トレーニングの本質「プログレッション」とは?
最後のステップに達すると、手を使って後方宙返りする「バックハンドスプリング」にトライする準備が整う。
■【写真】バックハンドスプリング を見る
バックハンドスプリングをクリアした後にもステップは続くが、このように少しずつステップアップしていくと、いつしか「あの」バックフリップができるようになっている。
不可能に思えるほかの事項を克服するときと同じように、ステップ・バイ・ステップで絶え間なく進歩していけば、いつかは目的地にたどり着く。ただし、あるステップができるようになったからといって、すぐに次へと進んではいけない。
プログレッションの核心は、それぞれのステップにどれだけ愛を注ぐかにある──ステップを習得した後も、そのステップから搾れるだけミルクを搾る。
単に高みを目指してプログレッションを駆け上っても、その先は失望へとつながっていく。納得がいくまで各ステップを繰り返す。時間をかけてそのステップに親しむことが、「完璧な」瞬発力を備えたアスリートをつくることになる。
ポール・ウェイド(PAUL "COACH" WADE)
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、〝コンビクト・コンディショニング・システム〟として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で〝コーチ〟を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。
『プリズナートレーニング 実戦!!! スピード&瞬発力編 爆発的な強さを手に入れる無敵の自重筋トレ』
ポール・ウェイド [著]/山田 雅久 [訳]
CEメディアハウス[刊]
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