最新記事
筋トレ

筋肉の「強さ」は分解から始まる...自重トレーニングの本質「プログレッション」とは?

2025年11月22日(土)10時50分
ポール・ウェイド(元囚人・キャリステニクス研究家)

しかし、バックフリップという動作を分解し、簡単な技術からより困難な技術へと移っていく段階的なチェーンにすれば、太っていてもこの動作をマスターできる可能性が出てくる。

実際そうすることで、わたしもバックフリップに向かない体をしているアスリートたちを指導し、バックフリップができるようにしてきた。


プログレッションの本質がここにある。プログレッションはどこまでも細分化できる。イクスプローシブ6で紹介する各ステップも3段階になっている。ステップそのものと、プログレッションおよびリグレッションだ。

プログレッションは、各ステップのバリエーションで、より難しいバージョンへの橋渡しになるエクササイズだ。一方、そのステップが難しすぎたときは、ちょっと簡単なバリエーションであるリグレッションにステップダウンする。

キャリステニクス初心者がバックフリップに取り組む場合は、ビッグ6のブリッジから始めてもらう。脊柱、肩、四肢に、筋力と可動性をつけるためだ。基本的な可動性と筋力が身についたら、バックフリップへと続くプログレッションに踏み込む準備が整う。

最初は「リアショルダーロール」で肩慣らしする。これができない人がいるだろうか?

【写真】リアショルダーロール を見る

次に、より高度なバリエーション──手を使っての回転動作──に移る。神経系、脊柱、関節が後方回転に慣れたら、ブリッジをかけた体勢から後方回転する「ブリッジキックオーバー」に進む。

【写真】ブリッジキックオーバー を見る

ブリッジキックオーバーが簡単にできるようになったら、次は、モンキーフリップ(マカコ)だ。モンキーフリップにはいくつかステップがある。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:動き出したECB次期執行部人事、多様性欠

ビジネス

米国株式市場=ダウ493ドル高、12月利下げ観測で

ビジネス

NY外為市場=円急伸、財務相が介入示唆 NY連銀総

ワールド

トランプ氏、マムダニ次期NY市長と初会談 「多くの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワイトカラー」は大量に人余り...変わる日本の職業選択
  • 4
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 5
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    ロシアのウクライナ侵攻、「地球規模の被害」を生ん…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中