「秋雨が降ると気分が落ち込むのはなぜ?」医師が教える季節メンタルの整え方
特定の季節にうつ症状が出現する「季節性うつ病」
秋から冬にかけて、毎年同じ時期に「気分が沈む」「やる気が出ない」といった不調を繰り返す場合、季節性うつ病(Seasonal Affective Disorder:SAD)に該当する可能性があります。SADは、特定の季節にうつ症状が出現し、一定の時期になると改善するという特徴を持つ気分障害です(Melrose, 2015)。
典型的なのは寒くなってくる時期に発症し、春先から夏にかけて回復するパターンです。発症の背景には、日照時間の減少による概日リズムの乱れ、セロトニンやメラトニンといった神経伝達物質の調節異常、遺伝的要因などが複雑に関与すると考えられています(Roecklein and Rohan, 2005)。
疫学的調査によれば、反復性うつ病患者の10〜20%程度が季節性の経過を示すとされています(Roecklein and Rohan, 2005)。また、SADの有病率は地域差が大きく、北欧など高緯度地域では約3〜10%と比較的高い一方、日本国内の調査では約0.4%にとどまるとの報告もあります(Magnusson, 2000;Imai et al., 2003)。
一方で、国内で行われた別の研究では、日照時間の短い時期に気分が落ち込む人が増加し、とくに、緯度が高く日照時間の短い地域では、緯度の低い地域よりもその割合が約3~5%ほど多い傾向にあったことが示されました(白川ら、1993)。
これらのことから、診断基準を満たす「SAD」までは至らなくとも、秋から冬にかけて気分の落ち込みや活力の低下といった"季節性の気分変動"を経験する人は少なくないと考えられます。
こうした視点を持つことは、季節の変わり目に生じる「気分の波」を軽視せず、早めのセルフケアや周囲のサポートにつなげていくうえで重要です。
日常習慣を整えることが大切
これまで述べてきたように、秋の気候変化は自律神経やセロトニン機能に影響を与え、気分の落ち込みや集中力の低下を招きやすくする可能性があります。ですが、難しい対策や特別な方法が必要なわけではありません。まずは、日常生活の習慣を整えることが大切です。具体的には、次のような行動がおすすめです。
1.朝の通勤時に10分以上、自然光を浴びる
朝の太陽光は体内時計をリセットし、自律神経やホルモンのリズムを整えることが知られています(Buijs et al., 2003;Moeller et al., 2022)。また、前述のとおり、日光はセロトニン合成を促すため、日中の気分を安定させる効果も期待できます。
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