筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制する者が筋トレを制す
キリストが誕生する何千年も前から、わたしたちの先祖は幾千世代にもわたって器具なしでこれらの技術を習得してきた。だから、器具がなくてもマスターできるはずだし、そうすることが生身の体への信頼につながっていく。
スパルタ戦士のようにトレーニングする。それは、一人でトレーニングすることも意味している。このことはわたしにとってとても重要なポイントになる。
わたしはこれまで何人ものすばらしいインストラクターと出会ってきたが、一人でトレーニングするのが常だった。孤独の中に見つける努力と規律が、トレーニング生活を精神的に支えてくれるからだ。
このマニュアルを、パートナーやアシスタントなしでできるドリルで構成したのもそれが理由になっている。器具やパートナーの補助を受けながら瞬発力を開発する、今日の体操技術と違うところはそこにもある。身ひとつで漸進的に進歩していく。それがキャリステニクスだ。
近所の公園にいようと、アフガニスタンの小さな軍事基地にいようと関係ない。ぶら下がるところさえあれば、イクスプローシブ・キャリステニクスの達人になれる。必要なものはすべて揃っている。
全身を対象にトレーニングする
現代世界では手だけをすばやく動かす、あるいは、足だけをすばやく動かす場は限られる。「高速の拳」を持つボクサーが話題になることもあるが、実際に速いのは拳だけではない。ボクサーの速いパンチは、脚、ウエスト、胴部、肩、腕を巻き込んだ全身動作だ。そのすべてが高速でなければスピードは出ない。
蹴りも同じだ。「すばやい脚技」を繰り出すマーシャルアーチストに聞けば、スピードを出すには、ウエストと上半身を速く動かすことが大切だという答えが返ってくるはずだ。





