最新記事
筋トレ

筋肉が育つだけでは動けない...「爆発力」を支える「無敵の5原則」とは?

2025年10月4日(土)09時35分
ポール・ウェイド(元囚人・キャリステニクス研究家)
筋肉

Clari Massimiliano-shutterstock

<体ひとつで爆発力を呼び覚ます「監獄生まれ」の自重トレーニングが、いまここに蘇る>

日本でも定着した「自重トレーニング」は、自らの体重を利用することで、体に無理がなく、本当の強さが身に付く筋トレの王道。

その伝道者で元囚人、キャリステニクス研究の第一人者ポール・ウェイドによるプリズナートレーニング 実戦!!! スピード&瞬発力編 爆発的な強さを手に入れる無敵の自重筋トレ(CEメディアハウス)の「CHAPTER2 イクスプローシブ・キャリステニクス──5つの原則──」より一部編集・抜粋。


◇ ◇ ◇

監獄生活と決別した後、筋力や瞬発力をつけるために、世間でどんなトレーニングをやっているか見て回ったことがある。控えめに言ってもそこには混沌と退化しかなかった。

パワーやアジリティ能力を得るために、何世紀にもわたって使われてきた自重力トレーニング──たとえば、古式の拳法から引き継がれたメソッドなど──は影も形もなかった。代わりとなっていたのが、コーン、弾性バンドといった現代的な器具を使ってのトレーニングだった。

そもそも、いわゆる瞬発力トレーニングをやっている人がとてつもなく少なかった。機能的スピードやアジリティ能力を必要とする、格闘技とかフットボールなどのスポーツをやるアスリートであっても、ルーチンに補足的に加えているだけ。

ジムに搦め捕られたアスリートになると、その類のトレーニングは頭の片隅にもないように見えた。ウエイトやマシンによる外部荷重を用いたボディビルディング的動作を教えられ、分離させた筋肉(や、筋肉群を)を、ゆっくり、あるいは、なめらかなスピードで黙々と鍛える群れ。

機能的スピードやアジリティはどこに? と探し回ったものだ。

座談会
「アフリカでビジネスをする」の理想と現実...国際協力銀行(JBIC)若手職員が語る体験談
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

女性初の新総裁として、党再生と政策遂行に手腕発揮を

ワールド

高市自民新総裁、党立て直しへ「ワークライフバランス

ワールド

自民党総裁に高市氏、女性初 決選投票で小泉氏破る

ワールド

再送自民党総裁選、決選投票へ 1回目は高市氏トップ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、Appleはなぜ「未来の素材」の使用をやめたのか?
  • 4
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 5
    謎のドローン編隊がドイツの重要施設を偵察か──NATO…
  • 6
    「吐き気がする...」ニコラス・ケイジ主演、キリスト…
  • 7
    「テレビには映らない」大谷翔平――番記者だけが知る…
  • 8
    墓場に現れる「青い火の玉」正体が遂に判明...「鬼火…
  • 9
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 10
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 5
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 6
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 7
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中