10代女子を襲う「トンデモ性知識」の波...15歳を装った研究者が目の当たりにした「TikTokの闇」とは?
Teens Face Misleading Sexual Health Advice on TikTok, Study Finds
TikTokによれば、ユーザーは自身の医療体験について投稿することが認められており、ただし有害な誤情報が含まれていないことが前提となる。なお、こうした動画の中には、助言としてではなく、あくまで個人的な経験の共有を意図したものもあると考えられる。
研究チームは、TikTokが若年層にとって生殖に関する情報へのアクセスを広げる「有用なツール」になり得ると認めており、実際に医療従事者が制作した動画は、同プラットフォーム上でもっとも信頼性の高い情報源であることが多いと述べている。
「今後もソーシャルメディアが主要な情報源として使われ続けるのは確実だ。だからこそ、医療従事者が正確な情報をオンラインで発信し続けることが重要になる」と、シリランは語る。
一方で研究者らは、中絶に関する情報には特に誤情報の拡散が目立つとして、医療従事者がより注意を払うべき分野だと指摘。また、誤情報を含む動画へのより厳格な監視体制や、プラットフォーム側の責任を含む対策の必要性にも言及している。
さらに、性の健康に関する誤情報への接触が、リスクの高い行動につながる可能性がある点も懸念材料として挙げている。
TikTokでは、命に関わる病気に対する適切な医療を妨げるような不正確な医学的助言、あるいは個人の健康に悪影響を及ぼすおそれのあるその他の誤情報を「有害な健康関連の誤情報」と定義している。