「SPF50でも不十分?」...皮膚科専門医が明かす「紫外線との正しい付き合い方」とは
From Tanning Beds to SFP, America's Leading Skin Surgeons Debunk Sun Myths
サプリメントで予防できるか?
「私の目的は、まず『皮膚がんを減らすこと』。そうすれば、美容的にも肌の見た目がよくなります」と語るデイビス医師(リージェンシー・スペシャリティーズ)が患者に推奨するサプリメントは4種類ある。いずれも皮膚の健康維持や皮膚がんリスクの低減に役立つという。
1つ目は「ポリポディウム・レウコトモス(Polypodium Leucotomos)」というシダ由来の成分で、日焼けを抑える効果があり、肌に「内側からのSPF」をもたらすという。
2つ目は「ナイアシンアミド(ビタミンB3の一種)」。1日1グラムの摂取で、基底細胞がんや有棘細胞がんの発症リスクを最大23%下げるとされる。
3つ目は「レチンA(トレチノイン)」で、皮膚のターンオーバー(細胞の新陳代謝)を促進する。
4つ目は「ビタミンD」で、日焼け止めと併用するか、あるいはサプリメントで適切な血中濃度を維持するよう推奨されている。
ただし、いずれも日焼け止めの代わりにはならず、補助的に使うべきであると強調する。
皮膚がんリスクが高いのは誰か?
近年、ヴィディモス医師(クリーブランド・クリニック皮膚科部長)のもとには、若年層のメラノーマ(悪性黒色腫)患者が増えているという。
メラノーマ研究財団によれば、アメリカでは毎年約400人の子どもがメラノーマ(悪性黒色腫)と診断されており、30歳未満の発症率は他の年代を上回っている。