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休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽しく疲れをとる方法

2024年5月8日(水)13時51分
片野 秀樹 (博士(医学)、日本リカバリー協会代表理事) *東洋経済オンラインからの転載

お風呂の温度は人それぞれ好みがあると思います。

私が心地いいと思うのは38度から40度です。しかしそれより少し熱めの42度くらいのお風呂に入ると、「ヒートショックプロテイン(HSP)」という細胞の損傷を防いでくれるタンパク質が出てくるといわれています。

 

ヒートショックプロテインに関してはいろいろな論文がありますが、40度のお湯に15分くらい入っても出てくるという報告もあります。あまり厳密に考えず、気持ちよいと思える温度のお湯につかるのがいいかもしれませんね。

ただし、42度くらいの熱めのお風呂に入ると、交感神経が優位になり寝つきが悪くなることもあります。朝風呂ならともかく、寝る前は40度くらいのお湯に15分入るか、さらにぬるいお風呂にゆっくりつかるほうが副交感神経優位になるのでおすすめです。

【温泉で楽しく疲れをとる】

天然の温泉に入るのもよいですね。お湯そのものの成分で疲れがとれることも科学的に証明されています。

天然温泉に行くと温泉の種類や効能が表示されていますが、「炭酸泉」とあるのはお湯に二酸化炭素が含まれているものです。人間の体は二酸化炭素を皮膚から吸収すると血管が拡張し、より血行がよくなるのです。

温泉の中にはラドンを含むものがありますが、これは放射能を含む放射性物質です。「放射能」と聞くとギョッとするかもしれませんが、微弱な放射能は体に刺激として与えると、抗酸化効果とか免疫向上など健康効果が期待できると報告されています。これをホルミシス効果といいます。

最近は街中にも日帰り温泉施設が増え、手軽に温泉が楽しめるようになってきました。こういった温泉施設にもなかなか行けないという人でも、家庭の浴槽に温泉成分入りの入浴剤を入れたりするのはどうでしょうか。好きな香りの入浴剤をそろえてみると、入浴時間がより楽しくなるはずです。

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※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。元記事はこちら
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