最新記事
コミュニケーション

誰もがドン引きする「嫌われる話し方」 貴重な対面の機会を残念な結果にしない方法とは

2022年1月24日(月)16時13分
藤吉 豊(株式会社文道 代表取締役) *東洋経済オンラインからの転載
驚いてこわばった表情を見せる年配の女性

相手をドン引きさせるような会話は誰もが避けたいところですが…… electravk - iStockphoto

コロナ禍でコミュニケーションの主体はメールやチャット、Zoomなどオンライン上のものが主流になりました。それだけに、普段会わない相手と久しぶりに会うときに、本人にはそのつもりがなくても「感じ悪い」「もう会いたくない」と思われてしまう人がいます。
いったい何が原因なのでしょうか? ここでは、年齢の離れた人とのコミュニケーションにおいてやりがちなミスと改善法を、著書『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の著者、藤吉豊さんが解説します。

目上の人や目下の人・年齢の離れた人と話すのは難しい

「あの人、いつも同じ話ばっかり。しかも長くて疲れる」

「久しぶりに会ったら、なんだかあの人、感じが悪い」

あなたの周りに、こんなふうに思われてしまう人はいませんか?

本人には悪気がなくても聞き手が不快になってしまうケース、ほめるつもりでかけた言葉が、実はハラスメントに該当するといったケースは、珍しくありません。

その理由は、両者の価値観が違うから。立場の違う人や年代の離れた人と話す場合、相手に不快感を与えないためには、とくに注意を払う必要があります。

両者のコミュニケーションが難しい一方で、立場や年代の離れた人との交流は、お互いにとっての経験であり、成長につながる糧ともなります。そこでここでは、立場や年代の離れた人とのコミュニケーションの基本について解説していきます。

「感じのいい挨拶」で印象ががらりと変わる

人間関係は、「挨拶」から始まります。挨拶は、「人の心と心をつなぐきっかけ」であり、誰でも、誰とでも簡単にできるコミュニケーションです。

話し方の名著に書かれていた「挨拶のメリット」をまとめると、以下になります。

◆挨拶のおもなメリット

● 相手からの印象が良くなる。
● 社会常識のある人だと思われる。
● 相手に信頼感、安心感を与える。
● 相手の承認欲求を満たす。

感じのいい挨拶で好感を持ち合うことが、その後のコミュニケーションを円滑にするためには欠かせません。

好感を持たれる挨拶の基本は、次の4つです。

◆上手な挨拶の基本

(1)自分から先に挨拶する

「される」のを待つのではなく、自分から先に声をかけます。自分から挨拶をすれば、「あなたに心を開いています」という姿勢を示すことができます。

マナー講師の金森たかこさんは、著書『入社1年目ビジネスマナーの教科書』(プレジデント社)で、

「挨拶の『挨』には心を開く、『拶』には相手に近づく、という意味があります。あなたから心を開いて、先手で相手に近づくことが挨拶です」

と述べていました。

年上から、年下から、などと立場にこだわるのではなく、自分から感じのいい挨拶を心がけましょう。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請1.8万件増の24.1万件、予想

ビジネス

米財務長官、FRBに利下げ求める

ビジネス

アングル:日銀、柔軟な政策対応の局面 米関税の不確

ビジネス

米人員削減、4月は前月比62%減 新規採用は低迷=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中