豪議会、学生ローン20%削減法案可決 選挙公約実現

7月31日、オーストラリア議会は、学生ローンを20%削減する法案を可決した。写真は、シドニー大学のオリエンテーション週間に屋台の前を歩く学生。豪キャンパーダウンで2023年2月撮影(2025年 ロイター/ Stella Qiu)
[シドニー 31日 ロイター] - オーストラリア議会は31日、学生ローンを20%削減する法案を可決した。これにより、300万人分の債務160億豪ドル(103億1000万米ドル)超が帳消しになり、生活費の高騰を緩和するとした重要な選挙公約が実現する。
5月の総選挙で与党・労働党が大勝して以来、初の法案可決となった。
アルバニージー首相は声明で「われわれは、学生ローンを削減すると約束し、まさにそれを実行した。教育を受けることが生涯にわたる負債を意味するべきではない」と述べた。
5月の総選挙では、登録有権者1800万人のうち、ミレニアル世代とZ世代が占めた割合は43%で、ベビーブーマー世代を上回った。
労働党はこの世代交代を捉えて学生ローン削減を主要な選挙公約に据え、生活費の軽減と世代間格差の是正策と位置付けた。