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気鋭のシェフの「奇妙な空間」ダイニングを仕掛けたのは誰か

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2017年10月12日(木)17時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ 広告制作チーム

日本では「ゆとり世代」「さとり世代」と呼ばれることもあるこの世代で構成されるヒープスだが、「平均年齢29歳」を紐解くと、実は2人だけ40代がいるというのが面白い(つまりこの2人を除けば平均年齢はもっと若くなる)。同社はいわば"ミレニアルズとおじさん"のベンチャー企業というわけだ。

若者向けの媒体を2誌(HEAPS、Be inspried!)運営しながら、ヒープスは社会貢献のクリエイティブな実践――「社会実験」を体験型イベントとして日本で実施している。欧米のミレニアルズによる先進的な社会実験を日本のミレニアルズとともに展開する。

「レストランって、あれだけ多くの人が集まって長時間を共にしているのに、友達ができないなんて不自然じゃない?」という目線で一期一会のコミュニケーションを図る今回のソーシャルダイニングも、社会実験の1つだ(ちなみに今回、最後にはテーブルを囲んだ参加者たちが連絡先を交換し合っていた)。

世代特有の目線で社会に新しいことを仕掛けていくというヒープスでは、

●ミレニアル社員が世代の感覚を意識し、彼らとの親和性を加味しながらアイデアを出し企画を詰める
●"おじさん"(1人は元電通、1人は経営者)がそれを戦略に落とす(かつ、他の中高年にも通じるプレゼンをする)

――という無理のない役割分担がうまく機能している。ただし、媒体2誌の運営に40代の2人はノータッチであるらしく、その甲斐あってか、60万人いる読者は24-34歳の層が最も多い。

読者は人数だけを見ればそこまで多くないものの、例えばフェイスブックでのクリック率を見ると業界平均の約7倍をマークする。若者のコアファン醸成に成功しているといえよう。

ミレニアルズの公開記者会見

Newsweek_HEAPS_3.jpg

今回のトークイベントは、ジョナに加えて、ファッションから農業へ転職した太田 太(ふとし)氏、某広告代理店に勤めながらアーティストとして活躍する草野絵美氏を招き、「働き方」をテーマとするものだった。

だが、ここでも少し変わったアプローチを用い、ゲストを呼んでスピーチしてもらう、対談してもらう、といった通常のトークイベントではなく、観客として来場している人が「いつでも質問可能」の「全員参加型トークイベント」を実験的に行っていた。台本も全くないらしく、転職について話しているときに「仕事を決めるうえで、男性のほうがモテたいという気持ち、強くないですか?」なんて発言も飛び出した。

「ゲスト、参加者、ついでに私たちも発言するので、進行のコントロールが難しい。議題を決めても、シナリオがないのでどこに行き着くか分からない。設計面や進行は今後さらに詰めていく必要があります。ただし、トークの自由度は失われないようにしたい。疑問や質問を自由にぶつけていく"ミレニアルズの公開記者会見"という位置づけを目指したい」と、ヒープス関係者は言う。

今回はジョナ・レイダーを招待してのイベントだったが、今後もHEAPS Magazineで取り上げた人物を呼び定期的にイベントを行っていくとのこと。まだ決定ではないが現時点でのラインナップをこっそり教えてもらったところ、「アダルトビデオの女性監督」や「冷戦時代のカセットテープ音楽の密輸人」を予定しているそうだ。

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