「婚約者のアソコ」に言及...テイラー・スウィフト最新アルバムは、下手な「下半身ジョーク」が悪目立ち?
A Masterpiece of Cringe
歌に政治に私生活でも話題を提供し続けるスウィフトがこの先に見据えるものは…… TAS RIGHTS MANAGEMENTーSLATE
<ワールドツアーと熱々の恋で多忙の日々。そんな中、制作された『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、露出過剰と掘り下げ不足で華やかながらも中途半端に──(レビュー)>
パメラ・アンダーソンが主演し、今年のゴールデングローブ賞でドラマ部門の主演女優賞にノミネートされた映画『ザ・ラスト・ショーガール(The Last Showgirl)』(2024年)をご記憶だろうか?
【動画】YouTubeで聴く、テイラー・スウィフト最新アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』
ラスベガスで何十年も続いていた人気ショーがついに打ち切りとなり、出演していた中年ダンサーのシェリーは次の仕事を探してオーディションに参加するのだが、あいにく「年相応」の役はない。それでもアンダーソン(当時57歳)演じるシェリーは、めげずに気丈なジョークを飛ばす。
ね、ラスベガスの劇場は広いから「離れて見ればいけるわよ!」
今年10月3日(日本国内盤は12月12日)にリリースされたテイラー・スウィフトの12枚目のアルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール(The Life of a Showgirl)』を聴いたとき、筆者は思わず「離れて......」と叫びそうになった。
いや、35歳のスウィフトが「いい年」だとは言うまい(いささか若見せ過剰なのは否めないが)。
ただこのアルバムは(のめり込まずに)ちょっと引いて聴き流すのがいいと言いたいだけだ。彼女も彼女のファンも歌詞にこだわるが、このアルバムの収録曲に関しては逆。妙にこだわると、あらが見えてくる。






