イギリス人は「嫌味っぽい」から...カンバーバッチ&コールマン「毒舌夫婦」が語る、映画『ローズ家』の魅力
War of the Words
コールマン (役割の逆転という)見方をする人は多いと思う。それは、私たちが今もそうした価値観に苦しんでいるから。でも、この映画ではどちらでも構わないし、同性同士の関係でもいい。
母親と父親、男性と女性ではなくて、パートナー同士ということ。どちらも働いていて、親でもある2人の人間が、互いのパートナーであることに向き合おうとしている。
カンバーバッチ (2人の場合は)変化が極端だ。結婚10年で子供がいたら、大胆で衝動的に行動したくても、慎重にならざるを得ない。
夫は情熱の対象が建築から子供に移り、妻のほうはキャリアが軌道に乗って、2人はすれ違い始める。抱き締め合うことも見つめ合うことも、お互いを結び付けていたものに協力して取り組むこともなくなる。こうした変化は、どんな関係にも起きる可能性がある。
コールマン いつか(ジェンダーの問題として捉えられることが)なくなったら、すごくいいのに。
カンバーバッチ 悲しいことに、今もそんな世界のままだ。想像するまでもなく、現実であるべきなのに。残念ながら(本作の取材で)その点が何度も話題になるのは、まだ現実になっていないから。私たちみんなが努力し続けないと。





