北・東欧8カ国首脳、EUの防衛強化訴え ロシアは「長期的な脅威」
写真は12月16日、ヘルシンキで記者会見する北・東欧8カ国の首脳。 Lehtikuva/Heikki Saukkomaa/via REUTERS
[ヘルシンキ 16日 ロイター] - フィンランドやポーランドなどロシア国境に近い北・東欧8カ国は16日、フィンランドの首都ヘルシンキで首脳会議を開き、欧州の防衛と安全保障の強化において、欧州連合(EU)がより大きな役割を果たすよう求めた。
会議にはフィンランド、ポーランドに加え、スウェーデン、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ブルガリアが参加。首脳らはロシアによる長期的な脅威に対抗するため、地域の防衛を優先すべきだと訴えた。
フィンランドのオルポ首相は声明で、「東部国境地域はEUの防衛計画で重要な役割を果たさなければならない。 われわれの任務はこの問題がEUレベルで重要な議題として取り上げられ、理解されるようにすることだ」と述べた。
また、EU諸国がすでに防衛白書を採択しており、これまでの会合で、旗艦プロジェクトを含む域内の防衛力強化に向けたロードマップに合意したとし、「(旗艦プロジェクトは)承認されたという前提で私は話を進める。次の問題は資金配分などにおいて、EU内でこれらのプロジェクトがどのように優先されるかだ」と記者団に語った。





