ディズニーチャンネルは死んだ...8~13歳向けメディア経済圏が「いつの間にか消えた」理由
Where Did All the Tween Shows Go? Experts on How Adult TV Affects Gen Alpha
大人向けコンテンツに引き寄せられるプレティーン
年上向けのコンテンツに魅了される傾向は、目新しい現象ではない。しかし、α世代のアクセスの自由度や露出のレベルは、これまでに例を見ないほどだ。
「いくつものトレンドが同時に崩れている」と語るのは、デジタル・マーケティングの戦略家でコンテンツエージェンシーを運営するマリア・ダイクストラ氏だ。
「かつてプレティーンを主要ターゲットとしていた番組の視聴者が、年齢とともに上がっていっている。番組側は悩むことになる――次の世代を新たに取り込むべきか、それとも今の視聴者に合わせてコンテンツの内容を『進化』させるべきか?」
カートゥーン・ネットワーク(Cartoon Network)のキャンペーンにも携わった経験があり、α世代の娘を持つダイクストラ氏は、『アドベンチャー・タイム(Adventure Time)』のような番組が、年齢を重ねるファン層をつなぎとめるために進化していった事例を挙げた。
一方で、TikTokやYouTubeといったプラットフォームでは、「リアルな」短尺コンテンツが爆発的に増えており、プレティーン世代もそうした無脚本・無編集、しばしば大人向けのテーマを扱う動画を「観るだけでなく、参加する」ことさえ可能になっている。
「こうした生の、レーティングのない動画は、『大人っぽく見られたい』というプレティーンの根源的な欲求を突いている」とダイクストラ氏は言う。「これはいわば、増幅された『同調圧力』だ」





