監督が明かす「続編の可能性」...映画『KPOP デーモン・ハンターズ』世界的ヒットの裏側には「大の韓国ファン」

'KPop Demon Hunters' Director Teases Sequel for Netflix's Biggest Animation

2025年8月25日(月)18時07分
スー・キム

物語の中で彼女たちは、新たなライバルに出会う。それが「Saja Boys(サジャ・ボーイズ)」という悪霊の少年グループで、人間の魂を狙うためにボーイズバンドの姿に偽装している。映画は、両グループがステージ上でも舞台裏でも、ファンの命を懸けて戦う姿を描いている。


Saja Boys - Soda Pop


一見突飛に思えるこの設定だが、その背景には韓国の伝統がある。韓国では女性の巫女が多く、家や家庭から悪霊を追い払う儀式を行ってきた歴史があるのだ。

映画には、伝統から現代に至るまで韓国文化のさまざまな要素が散りばめられており、見逃せない小ネタが数多く潜んでいる。そしてその中心にあるのは、もちろん「音楽」である。

本誌の取材に応じたアップルハンスは、「昔から音楽を中心に据えた映画を作りたいと思っていた。ただ、従来の形ではなく、新しいフォーマットで。それでマギーからこの企画を聞いたとき『これだ』と感じた」と語った。

さらにアップルハンスは「僕たち二人とも、音楽は世界に良い影響を与える力があると本気で信じている。だからこそ、音楽そのものを『超能力』として描けるキャラクターや神話をどう構築するか、そこが脚本作りで最初に突破すべき課題だった」と振り返る。

また、アップルハンスは長年にわたり韓国の文化やエンターテインメントの大ファンで、映画からドラマに至るまで、多くの作品からインスピレーションを受けてきたと明かした。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ビットコイン再び9万ドル割れ、一時6.1%安 強ま

ワールド

プーチン氏、2日にウィットコフ米特使とモスクワで会

ビジネス

英住宅ローン承認件数、10月は予想上回る 消費者向

ビジネス

米テスラ、ノルウェーの年間自動車販売台数記録を更新
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業界を様変わりさせたのは生成AIブームの大波
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 7
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 8
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 9
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 10
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中