最新記事
銃社会

狂気の時代を撃つ声──パブリック・エナミーの新曲「マーチ・マッドネス」が問うもの

It’s Time We Banned Firearms

2025年8月1日(金)15時46分
フレイバー・フレイブ(ヒップホップユニット「パブリック・エナミー」メンバー)

新曲「マーチ・マッドネス」は銃の暴力を終わらせるために対話と団結を訴える

新曲「マーチ・マッドネス」は銃の暴力を終わらせるために対話と団結を訴える COURTESY OF ALTO GLOBAL MEDIA

サムとマネジャーは、俺にこれまでやったことのない一歩を踏み出させた。パブリック・エナミーと俺、フレイバー・フレイブのメッセージをもっと広い層に届けたいなら、まず相手を対話の輪に招き入れ、その視点を理解すべきだと気付かされた。

マネジャーは以前、NFL(全米プロフットボールリーグ)のデトロイト・ライオンズでランニングバックだったバリー・サンダースの代理人をやっていた。バリーの息子ナイジェル・サンジャイ・サンダースはハワード大学出身で、音楽の才能がとんでもない。彼には新曲の制作に加わってもらうことにした。


マネジャーはハーバード大学出身だ。彼女の人脈を使って、俺とサムとナイジェルはハーバードの学生たちや、この大学のヒップホップ研究所にいたラッパーのDee-1とミーティングをした。それから近くのバークリー音楽院に行き、そこの学生たちと一緒に曲を作って録音した。

そのとき俺はただ黙って座っていた。普段の俺からは考えられない。でも彼らの声や考え、その背景を理解するには、黙って聴くしかなかった。学生たちの知性と視点、そしてパブリック・エナミーとストリートの経験が組み合わされば、とんでもない力になる。

友人であるアーティストのシェパード・フェアリーは、(2008年米大統領選でバラク・オバマ候補のポスターに添えた)「HOPE(希望)」のひとことで人々の心を動かした。それと同じものを、俺はあの学生たちに見た。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米ヒムズ、FDA警告で最安値の経口肥満症薬の販売中

ワールド

イスラエル、ヨルダン川西岸で権限強化 土地購入規制

ビジネス

銀行・信金計の貸出平残、1月は4.5%増 残高は最

ワールド

ウォーレン議員、FRB議長への捜査決定巡りトランプ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 5
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 6
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 7
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 8
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 9
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中