最新記事
銃社会

狂気の時代を撃つ声──パブリック・エナミーの新曲「マーチ・マッドネス」が問うもの

It’s Time We Banned Firearms

2025年8月1日(金)15時46分
フレイバー・フレイブ(ヒップホップユニット「パブリック・エナミー」メンバー)

恐怖と力──この2つの感情がアメリカ人を突き動かしている。アメリカは恐怖の上に築かれた国だ。みんなビビっている。だから、自衛のために銃を持つ権利を主張する。でも、もし全ての銃が禁止されれば、誰も自衛する必要なんかなくなる。隣人への恐怖より、子供を失う恐怖のほうが強くあるべきだ。

若者に「HOPE」を見た

今は子供が親の銃を簡単に手にできる。彼らは周りから嫌われること、ばかにされることへの恐怖に縛られている。恐怖は無力感を生む。それを覆すために力を手に入れ、周りを見返してやろうという子供も出てくる。


こんな事件があまりに頻繁に起きるから、社会全体が麻痺してきた。数人が殺されたくらいではニュースにもならず、メディアはすぐに別の話題に飛び付く。こうして銃撃事件は終わらない。

学校での銃撃事件は、今や日常だ。甘い銃規制のせいで、世界に例を見ないほど暴力が蔓延している。俺はこれを「エラリズム(errorism=過ちのテロ)」と呼びたい。

俺は大人になった。自分の行動にもキャリアにも責任を持たなくてはならない。ドラッグもやめた。世の中がよりクリアに見えるようになった。新しい仲間もできた。もう銃は持たない。いま俺が持つ武器は「対話」だけだ。

俺の新しいマネジャーは、仕事の初日にサム・ホランダーとの面会をセットしてくれた。彼はヒット曲をいくつも手がけてきたプロデューサーであり、ソングライターだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ外相、対ロシア和平協議で残る懸案「首脳会

ワールド

タイ総選挙、政権与党がナショナリズム追い風に勝利 

ビジネス

FRB、バランスシート調整には時間=ベセント財務長

ワールド

情報BOX:2026年衆院選、政党別獲得議席数
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 5
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 6
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 7
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 8
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 9
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中