最新記事
音楽

「セックスと恋愛を素直に見つめた」...米ロック界を席巻する性的マイノリティ歌手のラブソング

‘It’s Just Straight–Up How I Felt’

2025年4月25日(金)17時25分
デービッド・チウ(音楽ライター)
ダッカスは、自分の知名度が上がったのはボーイジーニアスのおかげだと理解している

ダッカスは、自分の知名度が上がったのはボーイジーニアスのおかげだと理解している SHERVIN LAINEZ

<クィアを公言するルーシー・ダッカスの新アルバムのテーマは、オープンな態度で見つめたセックス、愛、人間関係。彼女がアルバムに込めた思いとは?>

米インディーロック界のスーパーグループと呼ばれたボーイジーニアスが、初のアルバム『ザ・レコード』を発表したのは2023年のこと。メンバーのルーシー・ダッカスはこのとき既にソングライターとして成功していた。

【動画】ルーシー・ダッカスの代表曲のMV

『ザ・レコード』で、ボーイジーニアスはたちまちスターになった。このクィア女性3人組は名だたる会場で大観衆を前に演奏し、グラミー賞も3部門で受賞。テイラー・スウィフトをはじめ、あちこちから押し寄せた圧倒的な好評はメンバーのジュリアン・ベイカーとフィービー・ブリジャーズ、ダッカスにとって全く予想外だった。


「制作中から、いいアルバムだと思っていた」と、ダッカスは本誌に語る。「『最高。絶対に気に入ってもらえる』と感じていたけど、あそこまでとは......。私たちが、影響力を欲しがるタイプじゃない証拠かもしれない。これまでにどんなオファーを断ったか、聞いたら驚くと思う」

アルバム1枚を出した後、ボーイジーニアスは活動休止に入ったが、ダッカスがさらに人気になるのは間違いない。3月下旬に発表した4作目のソロアルバム『フォーエバー・イズ・ア・フィーリング』は今年最もリリースが待ち望まれていた作品の1つだ。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米の株式併合件数、25年に過去最高を更新

ワールド

EU、重要鉱物の備蓄を計画 米中緊張巡り =FT

ワールド

ロシアの無人機がハルキウ攻撃、32人負傷 ウクライ

ビジネス

米テスラ、アリゾナ州で配車サービス事業許可を取得
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 10
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中