最新記事
MLB

「ドジャースの歴史に不可欠...」最強チームが佐々木朗希にほれ込んだ「納得の理由」とは?

“My Journey Is Just About to Begin”

2025年1月28日(火)16時50分
スコット・ミラー(MLB専門スポーツジャーナリスト)
本拠地ドジャースタジアムで入団会見に臨み、フリードマン編成本部長と握手を交わす佐々木 USA TODAY SPORTSーREUTERS

本拠地ドジャースタジアムで入団会見に臨み、フリードマン編成本部長と握手を交わす佐々木 USA TODAY SPORTSーREUTERS

<2019年春、ドジャースのスカウト陣は岩手県の高校生投手に心を奪われた。「彼こそ未来のエースだ」と確信した瞬間から6年。待ち望んだ逸材がついにそのユニフォームに袖を通した>

昨年の12月には大谷翔平と山本由伸の2人と夕食を共にし、寿司を食べに出かけた。今年1月21日にはNBAロサンゼルス・レイカーズの試合をコートサイドで観戦し、偉大な選手レブロン・ジェームズから直々に激励されていた。

その翌日、MLBロサンゼルス・ドジャースは本拠地ドジャースタジアムで盛大な記者会見を開き、佐々木朗希の入団を正式に発表した。日本から来た若き右腕が、晴れてスター選手ぞろいで現役世界王者のチームの一員となった瞬間だ。もちろん気合は十分。明日からでも春季キャンプに入れそうな感じだった。


「今日、こうしてドジャースのユニフォームに袖を通してみて、改めて自分はゼロからスタートするんだと身が引き締まる思い」がすると、23歳の佐々木は日本語で語った。

才能豊かな選手ぞろいのドジャースに、また新たな戦力が加わった。彼を獲得したことで、ドジャースと日本の関係はますます深まり、想像を絶するような成果が生まれるだろう。MLBの残る29球団にとっても、佐々木は登録選手の半数を手放してでも欲しい逸材だった。しかしどの球団も、羨望のまなざしで記者会見を見守るしかなかった。

シーズンが始まり、他球団の打者たちと対戦する日が待ち遠しい。ただし、すぐに世界を席巻する日が来るかと問われれば、答えはノーだ。まだ若いし、ちょっと粗削りだ。まだまだ学びの必要がある。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米大統領のホームレス対策、従わなければ刑務所収容も

ビジネス

企業物価7月は+2.6%に鈍化、北米向け自動車の輸

ワールド

米ゴールデンドーム構想、宇宙と地上に4層の防衛網=

ワールド

米首都ワシントンに州兵到着、民主党は他都市への展開
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が教える「長女症候群」からの抜け出し方
  • 2
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...気になる1位は?
  • 3
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入する切実な理由
  • 4
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 5
    【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トラ…
  • 6
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 7
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 8
    「古い火力発電所をデータセンターに転換」構想がWin…
  • 9
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 10
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 1
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 2
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの母子に遭遇したハイカーが見せた「完璧な対応」映像にネット騒然
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 5
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 10
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中