最新記事
MLB

ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」

BETTS ON OHTANI

2024年10月2日(水)13時00分
青池奈津子(MLBライター)
大谷翔平

3月20日と21日に韓国ソウルで行われたMLB開幕戦の数日前に同地で記者会見に応じた大谷とベッツ(右)。結婚の話題に大谷が笑顔になる一幕も CHUNG SUNG-JUN/GETTY IMAGES

<同じドジャースの強打者、ムーキー・ベッツから大谷はどう見える? チームメイトに見せる素顔から野球の実力まで、独占インタビューで聞く>

2018年にはMVPと首位打者にも輝いたロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツ(31)。同じ強打者のチームメイトから、大谷翔平(30)はどう見えるのか。仲間たちに見せる、大谷の素顔とは? 20年MVPのフレディ・フリーマン(35)と大谷と共にドジャースの「MVPトリオ」といわれるベッツに、ロサンゼルス在住のMLBライター・青池奈津子が聞いた。

◇ ◇ ◇


──大谷選手と今年初めてチームメイトとして過ごして、第一印象から変わったことや新たな発見はあるか。


特にないかな。普通の男だよ。僕はもともと先入観を持たないタイプなのと、自分も日々やることがいろいろあって忙しいから、他の選手について細かいことは気にしないほう。

僕に分かるのは、クラブハウスやダグアウトで一緒に過ごしているショウは本当に普通の男だということ。野球をやる仲間の1人で、普通に家に帰るし、家族を愛しているし、僕らと同じことをする。ただ、彼にはスーパーパワーがあって、それを(フィールドで)よく見せている。

──スーパーパワーとは、大谷選手の野球は超人的だということか。

あれはスーパーパワーとしか言いようがない。彼を動物に例えるならライオンかな。ジャングルの王者のように君臨するもの。なんでもできるのが彼だ。

──大谷選手がライオンだったら、自分はどんな動物だと思う?

僕は鳥になりたいね。飛び回って、ロサンゼルスの渋滞に悩まされることなく好きなところに行きたい。でも野球をやっているときはチーターになりたいかな。脚が速かったら何でもできる気がするんだ。

──ベッツ選手は20年2月にボストン・レッドソックスからドジャースにトレードされ、同年7月にドジャースと12年という長期契約を結んだ。当時ドジャースがそれほどの長期契約をするのは珍しく話題になったが、そこまでコミットできるドジャースはどんな球団なのか。

ドジャースは勝ちたい球団。彼らは毎日、毎年勝ちたくて努力している。僕もそう。ドジャース以上にそれがうまい球団、勝つ機会をくれる球団はない。

──大谷選手も常に「勝ちたい」という言葉を口にしている。

ああ、僕らはいつだって勝つためにやっているからね。皆一緒さ。

──今日も大谷選手と何か話している姿を見たが、彼とチームメイトでいることは楽しい?

そうだね。彼とプレーするのはとても楽しいよ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

MAGA派グリーン議員、トランプ氏発言で危険にさら

ビジネス

テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 6
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中