最新記事
Kポップ

NewJeansやIVEが台頭するKポップ...TWICEの第2章が始まった

The Return of TWICE

2023年4月13日(木)14時00分
ロクシー・サイモンズ(本誌テレビ・映画担当)
TWICE

メンバー9人はコロナ禍を経て、ファンとの再会を楽しみにしている。後列左から時計回りにナヨン、ジョンヨン、ダヒョン、ツウィ、サナ、モモ、ジヒョ、ミナ、チェヨン COURTESY OF TWICE

<新アルバム『READY TO BE』で世界市場に本格進出を図る、大人気女性Kポップグループの大いなる意気込み>

女性KポップグループのTWICE(トゥワイス)が世界の舞台に戻ってくる。コロナ禍で思うように活動ができなかったが、3月にリリースされたミニアルバムを引っ提げた大規模ツアーも予定している。

韓国の大手芸能事務所JYPエンターテインメントのオーディション番組で選ばれたメンバーを中心に、2015年にデビュー。シングル「CHEER UP」などが世界的なヒットとなり、これまでにスタジオアルバム7枚とミニアルバム12枚を発表してきた。韓国では「国民的ガールズグループ」として親しまれる。

3月10日にリリースされた『READY TO BE』は、アップビートなポップアルバムで、全7曲のうち2曲を英語で歌っている。4月中旬からは世界ツアーもスタートさせ、韓国、日本、オーストラリア公演の後、6〜7月に北米を回る予定だ。

既に大スターの地位を確立しているナヨン、ジョンヨン、モモ、サナ、ジヒョ、ミナ、ダヒョン、チェヨン、ツウィの9人組だが、これまでとは違う形でファンとつながり、驚きを与えたいという。

前回のツアーがコロナ禍で中断を余儀なくされただけに、再びファンの前で全力でパフォーマンスができることに興奮していると、メンバーは口々に語った。

「新しいアルバムを出したらファンの前で披露するのが当たり前だと、ずっと思っていた」と、ジョンヨンは語る。「でも、コロナ禍でそれが当たり前ではないことを知った。ファンがどんなに大切な存在か実感した」

サナも、コロナ禍のために観客なしでの新曲発表やテレビ出演をこなすのは難しかったと振り返る。「音楽番組の事前収録をよくやったが、観客は入れなかった。昔はすごく大変なときも、ファンがいてくれたからできた。だからコロナ禍でファンに会えないことが本当につらかった」

20年ツアーは打ち切りに

TWICEの20年の世界ツアー「Twicelights」は、コロナ禍のために途中で打ち切られた。その次の世界ツアー「III」は実現はしたものの、歓声禁止という制約の中で行われた。「でも今回は違う。ファンの歓声を支えに公演ができる久しぶりのツアーだ。本当にワクワクしている」と、チェヨンは言う。

TWICEのファンたちは「ONCE(ワンス)」と呼ばれるが、彼らと新しい思い出を作りたいとメンバーは意気込んでいる。ナヨンは、「ファンのために、コロナ禍で失われた歳月の埋め合わせをするのが楽しみだ」と語る。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米給与の伸び鈍化、労働への需要減による可能性 SF

ビジネス

英中銀、ステーブルコイン規制を緩和 短国への投資6

ビジネス

KKR、航空宇宙部品メーカーをPEに22億ドルで売

ビジネス

中国自動車販売、10月は前年割れ 国内EV勢も明暗
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中