最新記事

K-POP

K-カルチャー、2022年は「逆走」がトレンド K-POPからドラマ、ウェブ小説まで

2022年12月31日(土)19時35分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
K-POPの歌手ユンナ

今年のK-POP界で最大の「逆走」を見せたユンナ YTN News / YouTube

<紅白歌合戦にTWICEなどK-POPアーティストが戻ってきた2022年。韓国のエンタメ業界を振り返ると──>

韓国で対日関係を重視する尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が誕生した2022年。新型コロナウイルスのパンデミックで制限されてきた両国間の往来も、夏からはビザなしで行き来できるようになり、エンターテイメント界でもK-POPアーティンストが日本での活動を再開。NHKの紅白歌合戦にはTWICEが3年ぶりに帰ってくるほか、日本人メンバーがいるIVE、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)の新人女性グループも出場する。

こうしたなかで、K-POPの本場、韓国では今、どんな歌がヒットしているのだろう?

今、大ヒットしているのはアイドルではなく......

韓国の音楽業界の主流は日本同様配信サービスに切り替わっている。配信サービスの最大手MelOnのチャートは、韓国のK-POPのトレンドを確認できるため、世界中のK-POPファンたちが注目している。さて、このMelOnで今、一番人気なのは、IVEやLE SSERAFIMか、あるいは紅白には出ないものの日本でも今話題になっているNew Jeansか。あるいはメンバーのひとりJINが入隊を果たしたBTSか?

12月31日夕方時点での最新チャートを確認すると、デイリーランキング、週間ランキングともに1位はNew Jeans『Ditto』。日本でもオリコンの週間ストリーミングランキングで6位に入っている最新曲だ。さすが、BTSのHYBEが満を持してデビューさせたグループだけに、リリースする曲が軒並みヒットとなっている。

さて、このMelOnの最新チャートで最新月間ランキングを見るとNews Jeansは『Hype boy』で4位。3位はLE SSERAFIMの『ANTIFRAGILE』、2位は(G)I-DLE『Nxde』と人気のガールズグループが並ぶ。ところが、1位は女性アイドルでも男性アイドルでもなく、女性歌手ユンナの『Event Horizon(사건의 지평선)』になっている。

ユンナは日本でもアニメ『BLEACH』のエンディングテーマになった『ほうき星』などをリリースして活動していた女性歌手。現在韓国で大ヒットしている『Event Horizon』は3月に発売されたアルバムに収録された曲で、リリースされた当初はまったく話題にならなかったものの、大学祭などのライブイベント、YouTubeなどのオンラインメディアでの露出によってジワジワと注目を集め始め、発売から半年経った秋口からオンランチャートを「逆走」して15年ぶりに1位を獲得する大ヒットにつながった。

2022年の韓国エンタメ業界はこのユンナのような「逆走」がトレンドになったという。韓国メディアBLOTERが報じた。

配信チャート、ヒットの秘訣は「逆走」

もちろん、ユンナの『Event Horizon』以前にも「逆走」するヒット曲はあった。ただ、最近の「逆走」でこれまでと違う要素としては、逆走の舞台がビルボードのチャート「ビルボード200」などに拡大したことだろう。

9月に発売された男性アイドルグループNCT127のアルバム『2 Baddies』は12月6日のランキングで前週より71位上昇した112位に上がり、BTSが今年6月に出したアルバム『Proof』も12月21日のランキングで95位と、27週連続チャートインを達成した。『Proof』は発売以降ずっとランキングを続けている「ワールドアルバム」部門で3位上昇し、1位に返り咲いている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

高市首相、ホルムズ海峡への艦船派遣、「できることと

ワールド

米、イスラエルと行動を調整 ガス田再攻撃の抑制要請

ワールド

トランプ氏、真珠湾攻撃引き合いに イラン攻撃巡り

ワールド

トランプ氏、中東への米軍追加派遣否定 対イラン作戦
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 5
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 6
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    トランプ暴走の余波で加熱するW杯「ボイコット論」..…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中