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レゴのすべて

「暗黒時代」の大人たちへ、超ディープなレゴの世界へようこそ

Everything Is Awesome

2018年11月22日(木)17時30分
アビゲイル・ジョーンズ(本誌シニアライター)

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映画『ビヨンド・ザ・ブリック』より COURTESY THE TRIBECA FILM FESTIVAL

チェコではレゴの達人たちが、ブロック500万個以上を使って『スター・ウォーズ』に出てくる戦闘機Xウィングの実物大モデルを作っている。レゴのアメリカ支社があるコネティカット州エンフィールドでは、CGアニメ映画『LEGO®ムービー』のセットを製作中だ(同作は2014年2月に全米公開され、第1週興行収入6910万ドルを達成した)。

ほかにも肉体労働者やホワイトカラーや専業主婦や企業の重役など多様なレゴファンが登場。『サウスパーク 無修正映画版』のトレイ・パーカー監督とプロバスケットボール選手のドワイト・ハワードもレゴへの愛を語る。デンマークのコペンハーゲン大学のセーレン・アイラース教授(数学)は、レゴブロック6個で何種類の組み合わせができるかを調べた。結果は9億1510万3765種類だった。

面白いのはAFOLのウィル・チャップマン。彼の会社ブリックアームズはレゴの人形用のミニチュア兵器を作っている。客は主にレゴで戦闘シーンを作るAFOLだ。同社はレゴの関連会社ではない。『ビヨンド・ザ・ブリック』でチャップマンが言うように「デンマークの企業に兵器は似合わない」からだ。レゴの担当者は「当社では作らないが構わない。ニーズがあるのだから」とコメントした。

元弁護士のブリックアーティスト、ネイサン・サワヤもすごい(知らない人はレディー・ガガの「G.U.Y.」のミュージックビデオを見るといい)。レゴを使って巨大な恐竜からモナリザやロダンの考える人まであらゆるものを制作。北米をはじめ、アジアやオーストラリアで『アート・オブ・ブリック』展を開催してきた。

「最初の頃はギャラリーや美術館で門前払いを食らった。レゴアートになんか興味はないって」とサワヤは言う。「今夜サザビーズのオークションに僕の作品が出るんだ。ジェフ・クーンズの作品と一緒にね。自分もここまで来たかと思うと感慨深い」。卵から生物が出てくるところを表現したその作品には1万6000ドルの値が付いた。

「人々はレゴに引き込まれ、自分の創造力を探求したくなる」と、デビッドソンは言う。「でも、多くの人が次第にその思いを失って、レゴで遊ばなくなる。AFOLの言う『暗黒時代』だ。創造力を失うのではなく、自分の創造力に目を向けなくなる」

レゴ・グループの創業は1932年。デンマークのビルンで、大工のオーレ・キアク・クリスチャンセンが木製の玩具を作り始めた。社名の由来は、「よく遊べ」という意味のデンマーク語「leg godt」だ。

40年代後半にレゴブロックの原型を売り出し、1958年には私たちが知っているデザインになった。ニューヨーク国際玩具見本市でバービー人形が披露されたのは翌1959年だ。

70年代にはアメリカで町や城、宇宙シリーズが人気を集めた。手足が動く人形のミニフィギュア・シリーズは1978年に誕生した。

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