「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
RELENTLESSLY POSITIVE
――今年のドジャースはシーズン中に何度も苦しい状況を強いられたが、前向きさを失わない強さはどこから来ているのか。
いい質問だね。私は自分のことを「徹底的に前向き(relentlessly positive)」と呼んでいる。野球は失敗と隣り合わせのスポーツ。難しい競技だから失敗やネガティブなことにとらわれやすい。
私は選手時代からできる限りポジティブでいようとしていたけど、特にコーチになってからは、選手たちには「コーチは選手を支えるためにいる」と思ってほしいと考えている。
彼らの良い面を見せながら、同時に彼らに挑戦を与える存在。私は、人生を生きる上で、良いことが起きると期待しているほうが、悪いことが起こると想定しているよりずっといいと思うんだ。だから、ポジティブな生き方を選んでいる。
――とはいえ、疲れてしまう日もあるのでは?
もちろんあるさ。でもコーチ陣によく言うのが「悪い日を持つことを私自身にもコーチたちにも許可しない」。野球は選手たちのものなんだ。彼らがプレーするのだから、選手が毎日球場に来た時に、コーチはポジティブな姿を見せる必要がある。
――どうしても弱音を吐きたくなったら?
妻に聞いてもらうかな。後はゼネラルマネジャーのブランドン・ゴームスにもたまに。でも正直、ほとんど吐き出さない。そこは私の日本的な一面かもしれない。