最新記事

英会話

日本人が英語を話せないのは、とっさに使える「武器センテンス」を持っていないから

2021年5月7日(金)19時37分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

まずは友達にならないとはじまらないということで、以下のようなセンテンスが紹介されている。

一杯おごらせてくれない?(本書37ページ)
Can I buy you a drink?

一目惚れって信じる? 信じないならもう一度通り過ぎるけど?(38ページ)
Do you believe in love at first sight or should I walk by again?

誰しも一言目は緊張するだろうが、会話をはじめないかぎりは先に進めない。自分が使えそうなものを完全コピーして使ってみるのがいいだろう。

人は「知っていることしか話せない」

プライベートとは違い、ビジネスの現場では失敗が許されないという緊張感がともなう。意図が伝わらないことは、ビジネスが進展しないことと直結する。とはいえ、会話力を身につけるプロセスは、先に紹介した「外国人と恋人・夫婦になる」の場合と同じだ。

本書では企業の営業担当者が、新規顧客を獲得するまでのシチュエーションを想定し、そこに至るまでのシナリオを紹介している。ファーストコンタクト、プレゼン、ミーティング、交渉と、想定できる状況を細かく切り出し、センテンスを洗い出していく。

電話でのやりとりで使われるセンテンスを見てみよう。

彼[彼女]に折り返し電話するよう、伝えていただけますか?(116ページ)
Would you mind asking him[her]to call me back?

こういったセンテンスがすぐに出てくるかどうか。とっさの一言レベルだが、知らなければ言葉に詰まってしまうのではないだろうか。当たり前だが、人は知っていることしか話せない。知らないこと、知らない単語を話せる人は一人もいない。

だからこそ、スパルタ英会話では、しつこくセンテンスを丸ごと覚えることを推奨している。この「覚えている」ということが、話すために必要な最低限のレベルだからだ。

そのために、最も大事なのは「声に出しながら、インプットとアウトプットを大事に行うこと」。繰り返すことでだんだんと口から英語が出てくるようになる。では、どんなふうに、どのくらいやったらいいのか。

記憶を定着させるプロセス

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが導き出した「エビングハウスの忘却曲線」をご存じだろうか。人の記憶は1日経つと74%も忘れられてしまうが、繰り返し学習することで忘れる割合を低下させるというものだ。

脳の忘れるしくみを知ったうえで、「覚えている」状態を維持するには、次の4ステップが必要だという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア南部の製油所が操業停止、ウクライナ無人機攻撃

ビジネス

フォード、EV版ピックアップの生産中止を検討=WS

ワールド

米最高裁、旅券記載の性別選択禁止を当面容認 トラン

ビジネス

FRB、雇用支援の利下げは正しい判断=セントルイス
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 9
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中