最新記事

キャリア

会社を売って何が悪い? 起業に崇高な理念など必要ない

2018年2月26日(月)16時03分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

世界で最もシンプルなお金の儲け方

皆さんは今、会社を作って売ることは簡単に実現できるという僕の持論に半信半疑だろう。でも、よく考えてみてほしい。会社を作って売却するのは、世の中に数ある儲け話の中で、一番確実で、一番地に足の着いた、最もシンプルな方法ではないだろうか。

儲け話と言えば、今は仮想通貨に投資することが流行っている。不動産投資で資産10億なんて本もゴロゴロある。フランチャイズチェーンと契約を交わし、店を出す支援を受けるための説明会は、毎週山ほどやっている。ネットワークビジネスやら情報商材やら、胡散臭いものも挙げればきりがない。

これらの方法にはすべて、共通する問題点がある。それは「他人の作ったシステム」に依存しているということだ。

他人の作ったシステムは、そのシステムを構築した側の人間が、たいていの場合儲かるようになっている。そこに乗っかってしまうと、運が良ければおこぼれが手に入るかもしれないが、多くの場合、システムを作った側に搾取されて終わる。

ビットコインで一番儲かっているのは、ビットコインを作ったサトシ・ナカモトだ。不動産取引で最も儲かっているのはゼネコンである。フランチャイザーより儲かるフランチャイジーなんて聞いたことがない。何かに依存している限り、最後に何かあったとき、ババを引かされてしまうのが世の常だ。

それに比べて、「起業して会社を売る」ことはどうだろうか。

自分で起業すれば、自分のわからない要素を取り入れる必要がない。自分がわかっていることを商売にすればいい。

そして、会社を軌道に乗せ、うまくいったら適切なタイミングで売却する。そう、M&Aするのだ。

そろそろ、仕掛けられるお金儲けから脱却しよう。自分が「仕掛ける側」になったほうが確実に決まってる。

※第2回:起業は1度目より2度目が「ダントツで有利」な理由


『サクッと起業してサクッと売却する
 ――就職でもなく自営業でもない新しい働き方』
 正田 圭 著
 CCCメディアハウス

【お知らせ】
ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮情勢から英国ロイヤルファミリーの話題まで
世界の動きをウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ブラジル大統領、G7サミットに参加へ カナダが招待

ワールド

米、対中55%関税維持 中国との合意後も「変更なし

ビジネス

米5月CPI2.4%上昇、前月からやや加速 関税措

ワールド

トランプ関税、高裁審理中は維持へ 差し止め一時停止
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 2
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 5
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 6
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 7
    【クイズ】今日は満月...6月の満月が「ストロベリー…
  • 8
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 9
    みるみる傾く船体、乗客は次々と海に...バリ島近海で…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 4
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 8
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 9
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中