最新記事
ビジネス

Abemaやラジコは「どうやって儲けてる」?...20人に1人を狙って成功「フリーミアム戦略」の旨味

2025年11月14日(金)17時04分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
燃える米ドルを持つ人

Jp Valery-Unsplash

<世の中には「お金をかけずに売れる仕組み」がたくさんある──その一つ「フリーミアム」はネット時代にぴったりの価格戦略だ>

無料サービスで集客し、有料プランで収益を得る「フリーミアム(freemium)」というビジネスモデルが拡大している。

国内最大級の子供服シェアリングサービス「キャリーオン」創業者の吉澤健仁氏に、実際にこのビジネスモデルを導入して成功しているZOOMや「ラジコ(radiko.jp)」などの事例を交えて解説してもらう。

※本記事は、吉澤健仁『お金をかけずに売れる仕組み大全』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

◇ ◇ ◇

無料で提供しても儲かるのはなぜか

ネット時代の価格戦略として押さえておかなければいけないのが、「フリーミアム」です。

フリーミアムとは、「フリー(Free 無料)」と「プレミアム(Premium 割増料金)」とをかけ合わせた造語で、基本的な商品・サービス品は無料で提供し、課金することで、無料では利用できない追加サービスや機能にアクセスできる、というビジネスモデルのことです。

フリーミアムという言葉は知らなくても、皆さんが日常で使用しているネットサービスやコンテンツの多くが、実はこの仕組みを取り入れています。「Google」「YouTube」「LINE」「Spotify」「クックパッド」「Zoom」......枚挙にいとまがありません。

なぜ、基本無料でサービスやコンテンツを提供しているのに、収益を上げられるのでしょうか。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、パウエルFRB議長提訴を警告 後任は来

ワールド

トランプ氏、イラン攻撃を警告・ハマスに武装解除要求

ビジネス

米国株式市場=下落、ハイテク株に売り エヌビディア

ビジネス

NY外為市場=円が対ドルで上昇、介入警戒続く 日銀
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 5
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 6
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 7
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中