最新記事
ビジネス

大規模改装で「第三の場所」へ...スターバックスが仕掛ける「居心地改革」の全貌とは?

Starbucks Making Major Changes to Stores in Two States

2025年7月11日(金)11時30分
ジャスミン・ローズ

スターバックスは本誌に対し、次のようにも語っている。「アメリカでは社会的な孤立や孤独感が続いているという調査結果もある中、スターバックスのような「集いの場」は、地域社会の再構築においてますます重要な役割を果たすと考えています」

「今週、スターバックスはニューヨークのハンプトンズ地域を含む複数の店舗で新デザインのカフェを公開しました。今後1年間で最大1000店舗をリニューアルする計画もあります。これは『Back to Starbucks』戦略における重要な一歩であり、人と人のつながり、手仕事、そして快適さが融合するコミュニティ拠点としてのコーヒーハウスへの原点回帰です」

2025年6月、ニコルCEOは次のようにも語っている。「『Back to Starbucks』とは、我々が常に大切にしてきた本質──人が集う温かなコーヒーハウス、そして熟練のバリスタが提供する最高品質のコーヒー──に再びフォーカスすることを意味しています。今、北米中からコーヒーハウスのリーダーたちが集まり、この変革を加速する力を得ようとしています」

同社のCOO(最高執行責任者)であるマイク・グラムス氏も、6月に次のようにコメントした。「これは単なる『リセット』ではなく、我々が最も輝いているときの『原点』への再誓約です。『Back to Starbucks』計画は前進しており、すでに確かな手応えを感じています。回復の鍵は、『声に耳を傾けること』──パートナーやお客様の声を聞き、それに基づいて行動することにあります。実店舗でのテストと検証を通じて、学んだことを迅速に全体へと反映し、顧客とスタッフ双方の体験向上を目指しています」

「Back to Starbucks」計画に基づき、店舗の改装とサービスの刷新は今後も継続される見通しだ。

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

仏ミストラルAI、17億ユーロ調達 ASMLが筆頭

ビジネス

日銀の国債買い入れ、10月に10―25年ゾーンを減

ワールド

米移民当局の日本人拘束を確認、適切に対応=林官房長

ビジネス

アングロ・アメリカン、加テック・リソーシズと経営統
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 3
    エコー写真を見て「医師は困惑していた」...中絶を拒否した母親、医師の予想を超えた出産を語る
  • 4
    石破首相が退陣表明、後継の「ダークホース」は超意…
  • 5
    世論が望まぬ「石破おろし」で盛り上がる自民党...次…
  • 6
    ドイツAfD候補者6人が急死...州選挙直前の相次ぐ死に…
  • 7
    もはやアメリカは「内戦」状態...トランプ政権とデモ…
  • 8
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 9
    ロシア航空戦力の脆弱性が浮き彫りに...ウクライナ軍…
  • 10
    金価格が過去最高を更新、「異例の急騰」招いた要因…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 3
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 5
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 6
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 7
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 8
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 9
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 10
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中