最新記事
トランプ2.0

吹き荒れるアンチDEI旋風にスターバックスは耐えられるか

Republican Sues Starbucks Over DEI Policies

2025年2月13日(木)19時55分
スーザン・ブレーク
紙ストローを笑う大統領執務室

環境への配慮からスターバックスが2020年ごろいち早く全廃したプラスチック製のストローも大統領で復活(2月10日) ABC News/YouTube

<トランプ2.0の到来で、マイノリティ優遇や多様性の推進はお金の無駄でよくないことに決定。アマゾン、メタ、グーグルも早速、制度見直しを宣言したが、他の大企業も決断を迫られる日は近い>

ミズーリ州のアンドルー・ベイリー司法長官(共和党)が、多様性・平等性・包摂性(DEI)を推進するスターバックスの方針は人種差別を禁じた州法と連邦法に違反するとして、同社を提訴した。スターバックス側は「このような申し立ては正確性を欠いている」と主張、法廷で闘う構えだ。

【動画】大企業はDEIに金を浪費している── トヨタや日産にも「改心」を迫った反DEI活動家

ドナルド・トランプ米大統領は就任早々、矢継ぎ早に大統領令に署名したが、その1つが連邦政府のDEIプログラムの終了を宣言するものだった。

この大統領令は、連邦政府と請負契約を結ぶ民間企業にもDEIの廃止を求めていて、従わなければ、契約が打ち切られたり補助金の支給が停止されかねない。

大統領令の発令を受けて、非営利の公共放送ネットワークPBSはDEI担当部署の閉鎖を発表。アマゾンやメタ、グーグル、小売大手のターゲットなども相次いでDEIの廃止や見直しを打ち出した。

ミズーリ州のベイリー司法長官は、スターバックスが人種や性別に基づく雇用慣行や、従業員に対する違法な人種差別・隔離方針を改めようとしないという理由で、2月11日に訴状を提出した。ベイリーはまた、スターバックスはマイノリティの従業員だけに特別な訓練と手当を与えており、これは差別を禁じた連邦法や州法に違反すると主張している。

投資
「FXで長期投資」という投資の新たな選択肢 トライオートFX「世界通貨セレクト」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=大幅反発、米中貿易戦争巡る懸念和らぐ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米中貿易巡る懸念が緩和

ビジネス

米国株式市場=大幅反発、米中貿易戦争巡る懸念和らぐ

ビジネス

米労働市場にリスク、一段の利下げ正当化=フィラデル
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇敢な行動」の一部始終...「ヒーロー」とネット称賛
  • 4
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 9
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 10
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 4
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中