最新記事
ビジネス

ディズニーの大幅な人員削減に広がる「歓喜の声」...彼らはなぜ大喜びしているのか?

Disney Layoffs Celebrated by Critics: 'Go Woke Go Broke'

2025年6月6日(金)11時52分
ヒュー・キャメロン
「ディズニープラス」の画面が表示されたPC

Thibault Penin-Unsplash

<批判者の合言葉は「Go woke, go broke」──視聴者が「真に求めるもの」を理解させるには経済的打撃が1番?>

ディズニーが映画、テレビ、財務部門で数百人規模のレイオフ(人員削減)を実施すると発表したことで、同社を「WOKE(ウォーク、リベラルな価値観に『目覚めた』)」と批判してきた人々の間で、これを当然の結果だと嘲笑する声が上がっている。

「Go woke, go broke(ウォークになると破産する)」というフレーズは近年広まっており、進歩的な価値観を取り入れ、左派の政治的立場を支持したとみなされる企業が経済的苦境に陥った際に、保守系の団体などが好んで使うようになっている。

この言葉はまた、ビールブランドの「バドライト(Bud Light)」や小売業者「ターゲット(Target)」、ディズニーなど特定企業に対するボイコットのスローガンとしても用いられてきた。

ディズニーの直近の業績によれば財務状況は堅調に見えるが、今回のレイオフは映画事業の苦戦と重なる形に。特に実写版『白雪姫(Snow White)』の興行成績が期待を下回ったことが原因の1つとされている。


ディズニーの広報担当者はBBCおよびUSAトゥデイに対し、レイオフを認め、その理由を「業界の急速な変化」と「最先端の創造性とイノベーションを促進しつつ、事業を効率的に運営する必要性」にあると説明している。

カリフォルニア州に本社を置く同社には約23万人の従業員がおり、そのうち約6万人は海外拠点に所属している。直近で大規模なレイオフが発表されたのは2023年で、当時ディズニーはコスト削減策の一環として7000人の人員削減を行うと発表していた。

テクノロジー
「誰もが虜になる」爽快体験...次世代エアモビリティが起こす「空の移動革命」の無限の可能性
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン、米の入国禁止令を非難 「底深い敵意示してい

ワールド

エルサルバドルに誤送還の男が米に帰国、不法移民移送

ワールド

米連邦高裁、AP通信への取材制限認める 連邦地裁判

ビジネス

中国外貨準備、5月末時点で3.285兆ドル 予想下
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 2
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全な場所」に涙
  • 3
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 4
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 5
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 6
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「銀」の産出量が多い国はどこ?
  • 9
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 10
    ディズニーの大幅な人員削減に広がる「歓喜の声」...…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっしり...「これ何?」と写真投稿、正体が判明
  • 4
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 5
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 8
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 9
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中