米中貿易停戦に早くも亀裂――ファーウェイの最先端AI半導体「アセンド」規制で合意は台無し
First Cracks Emerge in US-China Trade Truce
ファーウェイは中国の経済にとって重要な存在であり、国家と強い結びつきを持つ戦略的分野の大企業である。米中ハイテク戦争では、第一次トランプ政権期も含めて、長年、標的にされてきた。
だが中国テック企業を締め出そうというアメリカの動きにもかかわらず、ファーウェイのような半導体メーカーは成長を続け、業界関係者に予想外の進歩を遂げている。AIの勝敗はコンピューティング・パワーで決まるが、アメリカは中国のテック企業の競争力と、中国企業の追い上げがライバルの米企業の競争力とアメリカの安全保障に与える影響を懸念しているようだ。
中国のテック企業に対する全面的な制裁に対する不満は、貿易摩擦の議論の対象となるべき要素について米中間に断絶があることを示している。
中国は、何も制限されるべきでないと主張するが、アメリカの動きは、半導体戦争が依然として国家安全保障上の核心的な懸念であり、将来の米中貿易協定の枠組みの外におくべきものだという考えをうかがわせる。
米中は引き続き秘密裡に話し合っている。米通商代表部(USTR)代表のジェイミソン・グリアと中国の国際貿易交渉担当者李成剛は15日、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の開幕を機に、韓国で会談した。
トランプ政権と中国は、貿易赤字、中国の過剰生産能力、そして先端技術に関して、明らかに考え方が異なっている。中国に多額の投資をしているアメリカ資本にとって良い兆候ではない。
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