最新記事
トランプ関税

トランプ関税発動「二転三転で判断難しい」...企業経営に暗雲「報復合戦で大惨事も」

2025年3月13日(木)16時14分

報復合戦で大惨事も

欧州航空機大手エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、アルミ関税の発効直前、世界が報復合戦に陥れば「大惨事」になると警告。「当社のサプライヤーも影響を受ける恐れがあり、一部で混乱が出始めている」と述べた。

これまでのところ、航空宇宙産業は直接的な打撃を受けていないが、サプライヤーの多くは、トランプ政権の関税の標的になっているメキシコ、カナダ、中国に製造拠点がある。


 

JPモルガンのチーフエコノミスト、ブルース・カスマン氏は、米国が今年リセッション(景気後退)に陥る確率は40%程度との見方を示し、トランプ氏が4月に相互関税を発動すれば、景気後退リスクは50%に上昇する公算が大きいと述べた。

独スポーツ用品大手プーマや「ザラ」を展開するスペインのアパレル大手インディテックスが発表した決算では、貿易を巡る不透明感が米国の消費に影響を及ぼし始めるとの懸念が示された。プーマは貿易摩擦が課題だとし、人員削減を発表。12日の同社株は一時25%近く下落した。

米欧の酒造業界団体はバーボンなど米蒸留酒に対するEUの関税が業界に「壊滅的な結果」をもたらすと表明。

フランスの化粧品業界団体は、EUが化粧品を対米関税の対象とする方針を示したことを受けて、米国による報復のリスクが非常に大きいと指摘したが、これを受け、エスティ・ローダーなど米化粧品メーカーの株価が下落した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

衆院選きょう投開票、自民が終盤まで優勢 無党派層で

ワールド

イスラエル首相、トランプ氏と11日会談 イラン巡り

ビジネス

EXCLUSIVE-米FRB、年内1─2回の利下げ

ワールド

北朝鮮、2月下旬に党大会開催 5年に1度の重要会議
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 3
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本版独占試写会 60名様ご招待
  • 4
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南…
  • 5
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 6
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 7
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 8
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 9
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中