最新記事
無理ゲー

「とりあえずやってみる」は絶対NG...幹部や先輩からの「的外れ」アドバイスの正しい対処法

2024年6月5日(水)11時22分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
部下に話しかける先輩社員

koumaru-shutterstock

<中間管理職はまるで無理ゲー。無視したいけれど、社内での関係を考えると無下にはできない...。その「攻略法」を、オペレーション分析の第一人者が伝授する>

プロジェクトがある程度進んだ段階で、経営幹部や他部署の先輩がありがた迷惑なアドバイスをしてくる......。そんなとき、どうすればいいか?

あらゆる業界・企業で中間管理職を取り巻く「無理ゲー」なシチュエーションを見てきたオペレーション調査会社トリノ・ガーデンの代表取締役、中谷一郎氏は、言葉ではなく視覚に訴えるべきだという。

オペレーション分析の第一人者として知られる中谷氏が、こうした無理ゲーの「攻略法」を40項目にまとめた『中間管理職無理ゲー完全攻略法』(CCCメディアハウス)から一部を抜粋し、3回にわたって紹介する。本記事は第3回。

※第1回はこちら:月200時間働いても評価されない...そんな無理ゲー攻略のカギは「見るべき景色」を認識すること
※第2回はこちら:指示出しても「聞いてませんでした」...伝達ミスはコマンドの出し方を変えれば「攻略」できる

◇ ◇ ◇

無理ゲー:的外れな口出し

自分の案件に「助言」の名目で、幹部や他部署の先輩が的外れな口出しをしてくる

プロジェクトがある程度進んでいるタイミングで、決まって外野からありがた迷惑なアドバイスが飛んでくる。言う通りにしても上手くいかない未来しか見えないが、かといって社内政治上、当然無下にするわけにもいかない。

攻略法

▶️「とりあえずやってみる」は避ける

周りからのアドバイスをすべて受け入れて言う通りに動いていたら、いくら時間があっても足りません。アドバイスしてくれるお気持ちだけいただいて、そのアドバイスを実行するべきではない理由を示す方向に舵を切りましょう。

▶️マトリクスを作り、プロジェクトの現況やアドバイスの内容を視覚的に認識させる

アドバイスをしてくる外野に対し、プロジェクトの状況や、アドバイス内容のデメリットを視覚的に捉えられるよう図や表にして伝えましょう。言葉ではなく視覚に訴えることで、より客観的な意見の交換ができるようになります。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

MAGA派グリーン議員、トランプ氏発言で危険にさら

ビジネス

テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 6
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 9
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中