最新記事

インターンシップ

私、フォーチュン500企業のCEOになりました

PR

2016年10月3日(月)11時40分

adecco2016.09_2.jpg

アデコの会議室の壁には同社が掲げる5つのコアバリュー「Team Spirit」「Customer Focus」「Passion」「Responsibility」「Entrepreneurship」のイラストが。ドゥアズCEOは、カミーユ・クレマンさんはこのすべて、特に「Entrepreneurship(起業家精神)」を体現していたと評した

何か特殊な能力を求めているわけではない

 実務経験のない若者にグローバル企業のCEOを体験させる。この実に壮大かつチャレンジングなプログラムについて、ドゥアズCEOは「才能のある若者が経験を積み、キャリアの階段を昇るサポートをするための素晴らしい機会」と説明する。

「現在の第4次産業革命時代では、大学や専門学校で学べる理論や技術などのハードスキルと同じくらい、先行きの見えない変化に対応していくソフトスキルが重要になります。たとえば、想像力や行動力、コミュニケーション力、多様な文化を受け入れる力や戦略的に思考する力など、そうしたソフトスキルは実務経験のなかでしか身に付けることができません。ですからアデコでは、2015年以降だけでも5000名を超える若者にインターンシップや職業実習の機会を、そして80名に対して『CEO for One Month』のポジションを世界各地で提供してきたのです」(ドゥアズ氏)

adecco2016.09_3.jpg

2016年「CEO for One Month」日本代表の弘田百合子さんは、CEO業務のなかでは事業計画(イノベーション・プロジェクト)の策定に苦労したが、提出日の2日前に大幅に変更するという経験を通じて自分が成長できたと語ってくれた

 昨年の「CEO for One Month」では、日本代表の久乗亜由美さんがグローバル代表に選出され、ドゥアズ氏とともにグローバルCEOの業務を体験している。そんな久乗さんに続く最終ステージ進出とはならなかったものの、今年は国際基督教大学の弘田百合子さんが日本代表として、アデコ株式会社のCEO業務を1カ月間体験した。大学では国際関係学と人類学を学び、所属するミュージカルサークルで舞台監督や俳優として活躍する大学3年生だ。

 プロジェクトに参加した感想を弘田さんに聞くと、「ここで得た経験は本当にたくさんありますが、"CEOとは何か、次代を担うリーダーにはどのような資質が必要なのか"といったことを、実際に日本でCEOを務める川崎さんから直接学べたことが一番だと思います」と話してくれた。

「『CEO for One Month』では自らCEOとして行動することが求められるので、ずっと川崎さんについて回るわけではありませんでした。それでも、1日に何時間もCEOがマンツーマンで自分のために話をしてくれる。そんな経験は普通では絶対にできないですからね」(弘田さん)

 弘田さんが「CEO for One Month」に応募した理由は、「社会に出て自分が何をできるのか、自分が将来何をやりたいのかが見えなかったから」。1カ月間のCEO体験を経たいまは、「新しい価値を生み出せる人間になりたい」という夢の輪郭が見えてきたという。

「私は中学や高校で飛び抜けて成績が良かったわけでもないですし、大学でも私より優秀な人はたくさんいました。そんな私がなぜ『CEO for One Month』になれたのかというと、勇気を持って応募したから。ただそれだけだと思うんです」

 そんな弘田さんの言葉を受けて、アデコ株式会社の川崎健一郎社長は「昨年の久乗さんも弘田さんも、日本代表に選ばれたときはまず"どうして私が"と驚いていましたからね」と微笑む。

「このプロジェクトで我々が求めているのは、何か特殊な能力ではありません。求めているのは、自分ができるかどうかではなく、チャンスを見つけたら一歩を踏み出してみる勇気です。久乗さんや弘田さん、そして5名のファイナリストたちに共通する素晴らしさは"一歩を踏み出す勇気を持っていた"ということ。日本の若い人たちを見ていると、日常的に多くの情報に触れているため非常に幅広い知識を持っています。グローバルに見ても日本の若者のポテンシャルは素晴らしく、きっかけがあればどんどん成長することができる。そうした自分がまだ知らないポテンシャルを確認する意味でも、ぜひ『CEO for One Month』のようなプログラムに積極的に参加してもらいたいですね」(川崎氏)

「働くすべての人々にとっての"better work, better life"の実現」をビジョンに掲げるアデコグループが実施する、次世代リーダーたちのポテンシャルを引き出す「国境なきインターンシップ」。全世界の応募総数である約5万4600名に対して、今年の日本でのエントリー数は約1800名だった。ぜひ来年の「CEO for One Month」には、より多くの日本の若者たちに、勇気を持ってエントリーしてもらいたい。

Text:西田嘉孝
Photo:石島邦彦

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

26年度予算案の今年度内成立目指す、消費税率ゼロは

ワールド

ECB総裁が任期満了前に退任とFT報道、仏大統領在

ワールド

ウクライナ和平協議、2日目は2時間で終了 「困難な

ビジネス

英CPI、1月は前年比+3.0% 昨年3月以来の低
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    ポーランドが「核武装」に意欲、NATO諸国も米国の核の傘を信用できず
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中