最新記事

米経済

米自動車販売、SUVが好調で11月は年率換算で過去最高 

ブラックフライデーの影響で、自動車業界は年末商戦が前倒しに

2015年12月2日(水)09時56分

12月1日、調査会社オートデータがまとめた11月の米自動車販売は前年同月比1.4%増の132万台と、11月としては2001年につけた過去最高水準に迫った。ミシガン州で10月撮影(2015年 ロイター/Rebecca Cook)

 調査会社オートデータがまとめた11月の米自動車販売は自動車各社の販売促進活動に加え、スポーツ用多目的車(SUV)の販売が好調だったことが追い風となり、前年同月比1.4%増の132万台と、11月としては2001年につけた過去最高水準に迫った。

 季節調整済みの年率換算では1819万台と、11月としては過去最高。ただオートデータは、独自動車大手ダイムラーが傘下のメルセデス・ベンツの販売台数を2日に発表することから、全体の販売台数が修正される可能性があるとしている。

 11月は自動車各社が「ブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)」に向けた販売促進に注力したことも押し上げ要因になった。

 日産自動車<7201.T>の米国販売責任者、ダン・モーンケ氏は、「ブラックフライデーはこれまでは自動車販売とは関係が薄かったが、今は自動車小売業界にも浸透しており、これまで12月に集中していた年末商戦が前倒しされている」と述べた。

 調査会社iSpot.tvによると、自動車業界の10月1日─11月29日までのテレビ広告費は10億9800万ドルと、前年同期から25%近く増加した。

 メーカー別では、首位のゼネラル・モーターズ(GM)が1.5%増の22万9296台、2位のトヨタ自動車<7203.T>が3.4%増の18万9517台。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、日鉄とUSスチールの「パートナー

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退

ビジネス

米国株式市場=S&P500ほぼ横ばい、月間では23

ワールド

トランプ氏の核施設破壊発言、「レッドライン越え」=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中