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中国株に資金回帰の兆しも「官製相場」に投資家は慎重な姿勢

株式相場は6週間ぶりの資金流入超だが、買いを入れたのは政府だというアナリストも

2015年10月20日(火)11時41分

10月19日、中国・香港株式市場に資金が再び流入し始めており、投資家を市場へ呼び戻そうとする当局の数カ月に及ぶ努力に結実の兆しがみえてきた。杭州の証券会社で15日撮影(2015年 ロイター)

 中国・香港株式市場に資金が再び流入し始めており、投資家を市場へ呼び戻そうとする当局の数カ月に及ぶ努力に結実の兆しがみえてきた。

 上海総合指数<.SSEC>は6月のピーク時からまだ3分の1程度下落した水準にあるものの、回復の兆候があることは間違いない。

 同指数は前週、7週間ぶり高値を付け、週間では4カ月半ぶりの大幅な上げとなった。株式相場は6週間ぶりの資金流入超。16日、週間の売買高と売買代金は10日平均、100日平均を突破した。

 投資家は借り入れを再開し、信用取引向け融資残高は2カ月ぶりの長期間となる6営業日連続での増加を記録。上海市場版「恐怖指数」であるHSIボラティリティ指数<.VHSI>は半年ぶり低水準となった。

「再び買い時が来た」。南海基金管理(上海)のファンドマネジャー、デービッド・ダイ氏は言う。同氏は相場下落時、資産構成のうち株式の比率を10%まで引き下げていた。

 同氏の2億元(3170万ドル)のポートフォリオにおける株式比率は、いまや70%に上昇。クラウドコンピューティングや衛星ナビゲーションシステム、製薬分野などに投資している。

「市場は平常に戻った。システミックリスクはいまやどこにもない」と話す。

 とは言え、夏期のピーク時の規制変更や政府介入で何週間も死に体となり、多くの投資家が敬遠している株式市場に、急な回復の兆しが表れ始めたのはなぜなのか。トレーダーらは明確な理由を見出せないでいる。

 アナリストの一部は、先頭に立って買いを入れているのは、景気回復を目指す政府だとみている。米国での利上げが来年にずれ込むとの観測が買いを支援した面もある。

「相場反転は投資家の一部が株式の持ち高を増やした結果だとの見方に、異論は出ていない」。国泰基金管理のあるミューチュアル・ファンドマネジャーは言う。「だが、これからはどうなるのか。多くの市場参加者は相場の混乱で手痛い損失を被った。すぐに戻ってくるとは思えない」。

 このファンドマネジャーによると、債券利回りの最近の急低下が示す通り、金融システムにおける流動性は潤沢だという。ただ「リスク回避に傾いた投資家らは、経済が依然として低迷している限り、株式を買おうとはしない」という。

 <慎重姿勢の理由>

上海市場の代表的な指数連動型上場投信(ETF)には、最近数週間、小規模な資金流入がみられた。ETFは保険会社など大企業が指向性のある株式投資として購入することが多い。つまり、これが小口の買いにとどまったということは、資金の潤沢な投資家は依然として慎重であることを示唆している。

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