最新記事

新興国

インド進出するスタバを待つ落とし穴

カフェ市場が急拡大するインド市場に参入を決めたスターバックス。8カ月で50店舗オープンを目指すが、一筋縄では行かない理由

2012年3月12日(月)16時45分
スニット・アローラ

根強い文化 世界一の紅茶生産国であるインドでは、今も紅茶を好む市民が多い Adnan Abidi-Reuters

 米コーヒーチェーン大手スターバックスがインドからコーヒー豆の調達を始めて約10年。そのスターバックスが先ごろ、インドへの進出を決めた。インドのタタ財閥傘下の飲料会社と提携し、今後8カ月で都市部に50店舗をオープンするという。

 しかしスターバックスの行く手には、複数の障害が待ち受けている。インドのカフェ市場は拡大中で、競争は激しい。全国のカフェは約1500店に達し、年率30%で増加中だ。後発のスターバックスはインド市場に食い込めるのか。

あくまでもコーヒーは添え物

 そもそもインドでコーヒー文化を普及させられるのか、という問題もある。過去10年でコーヒー消費量は2倍になったが、基本的にインド人は紅茶好きだ。

 ではカフェが繁盛しているのはなぜか。エアコンの効いた涼しい空間と軽食、無料インターネット接続に多くの人が引き寄せられているというのが実情だ。

 富裕層はスターバックスのブランド力に引き付けられるだろう。しかし、あくまでもコーヒーは添え物。スターバックスはインドのこうした事情に合わせた戦略を練る必要がある。

 当面は同社自慢のコーヒーのおいしさを分かってもらえなくても、仕方ないかもしれない。

[2012年2月15日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

情報BOX:ベネズエラの石油産業、膨大な埋蔵量 脆

ビジネス

現代・起亜、26年販売目標は3.2%増 25年販売

ワールド

中国外相「世界の裁判官」認めず、米国のマドゥロ氏拘

ビジネス

鴻海、第4四半期売上高は過去最高 AI需要がけん引
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...強さを解放する鍵は「緊張」にあった
  • 2
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 3
    2026年の節目に問う 「めぐみの母がうらやましい」── 韓国拉致被害者家族が見る日韓の絶望的な差
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    野菜売り場は「必ず入り口付近」のスーパーマーケッ…
  • 6
    ベネズエラ攻撃、独裁者拘束、同国を「運営」表明...…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    スペイン首相、アメリカのベネズエラ攻撃を「国際法…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中