最新記事

テクノロジー

「iPad3発売」の信ぴょう性

アップルが3月7日に新製品のお披露目会を開催。報道関係者に届いた招待状には、思わせぶりな文言が

2012年2月29日(水)15時36分
ルーク・ブラウ

高まる期待 来週にはiPad3の全貌が明らかになるかも Brendan McDermid-Reuters

 アップル社が3月7日にメディア向けのイベントを開催する。どうやらここで、人気のタブレット機iPadの最新モデルがお披露目されることになりそうだ。

 アップルからの招待状は2月28日、メールで報道関係者に届けられた。そこでは、iPadの発表については触れられていない。

 ただし招待文にはこう書かれている。「絶対に見逃せないものが皆さんを待っている。そしてタッチもしなくてはならないものが」。さらに新iPadを連想させるような画像も添えられていた。

 このニュースを受け、28日のアップル株は前日比9.65ドル高い535.41ドルの終値をつけた。

 招待客だけが入場できる7日のイベントが開かれるのは、サンフランシスコのイェルバ・ブエナ芸術センター。これまで発売された前世代の2つのiPadが発表されたのと同じ会場だ。

 2010年に初代iPadが発売されてから、このシリーズは累計5000万台を売り上げている。既に世に出ている2つのバージョンは、タブレット型コンピューター市場に革命をもたらした。iPadの登場を機に、タブレット市場はコンピューター業界で最も成長著しい分野の1つに変貌を遂げた。

 もちろん、その成長市場でトップを走るのはiPadだ。リサーチ・イン・モーションの「ブラックベリー・プレイブック」や、サムスン電子の「ギャラクシー・タブ」、モトローラの「ズーム」などが後を追うが、雲泥の差がある。

発売はお披露目の9日後?

 iPadのアメリカ国内での空前の大ヒットのおかげで、アップルの昨年10〜12月期の純利益は前年同期比118%増の130億ドルという最高益を記録した。

 iPad3がいつ発売されるかはまだ発表されていない。だが昨年iPad2が発売されたのは、同じく3月に行われたお披露目会の9日後だった。

 iPad3には、旧バージョンより解像度の高いスクリーンが搭載され、携帯電話会社が提供する第4世代の通信規格LTEネットワークに対応すると見られる。アメリカでは、AT&Tやベライゾン・ワイヤレスなどの携帯電話会社から発売される見込みだ。

GlobalPost.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ウクライナ首脳、日本時間29日未明に会談 和平巡

ワールド

訂正-カナダ首相、対ウクライナ25億加ドル追加支援

ワールド

ナイジェリア空爆、クリスマスの実行指示とトランプ氏

ビジネス

中国工業部門利益、1年ぶり大幅減 11月13.1%
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中