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アップル

「iPadは生理用品?」の思わぬ落とし穴

2010年2月3日(水)16時18分
ケイト・デイリー

 1月27日に発表されたアップルの新製品「iPad」が思わぬ形で話題を呼んでいる。「Pad」には生理用品という意味もあるため、ツイッターなどで冗談のネタにされているのだ。

 アップルのスティーブ・ジョブズCEOが名前を発表して以来、生理用品と掛けたジョークがネット上に氾濫。ツイッターには「友達全員が買ったら、みんな同時にアノ日になるの?」などといった文章があふれ、「iTampon」なる言葉も飛び交っている。オンライン雑誌スレートのファハド・マンジューも「生理用品を連想する名前」と指摘している。

 実はiPadは既に06年から知る人ぞ知るジョークのネタだった。米コメディー番組で携帯型音楽プレーヤーのiPodに引っ掛けて、「iPodに似ているが、はるかに吸収性に優れた製品」として「iPad」が登場していた。

 アップルには女性社員がいないのかという声や、アップルのマーケティング力不足を指摘する声もある。ここまでくるとジョークでは済まされない。

 富士通の米子会社が既に同名の業務用携帯端末の商標登録を申請していた事実が笑えない展開を生む可能性もある。ヒット商品を連発するアップルだが、意外なところでけちがついてしまった。

[2010年2月10日号掲載]

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