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なぜ世界は再び1929年に似てきたのか──英雄願望に取り憑かれた指導者たち
まず、いまロシアとウクライナで起きていることを理解するにはウラジーミル・プーチンの考える時間が「年単位」ではなく「世紀単位」である点を理解せねばならない。彼にとって大事なのはただ一つ、自分の名が歴代の皇帝と並んで「西洋に伍してロシアの領土と権力を拡大した人物」として歴史に刻まれることだ。
ベンヤミン・ネタニヤフはいかなる逆風の中でも決して権力を手放さず、イスラエルの統治とその死守に人生を懸けてきた。生きて政界を去れば、さまざまな汚職容疑での収監はほぼ避けられない。
中国の習近平(シー・チンピン)はどうか。彼もまた墓碑に「アメリカを追い越し、台湾を取り戻した男」と刻まれることをひたすら願っている。
もしも中間選挙で負けたなら
そして2期目のトランプ。今までのところ目立つのは私的な富への執着と老いの気配だが、ご用心。エゴと野心の強烈さという点ではプーチンにもネタニヤフにも習にも負けない。だがプーチンは73歳、ネタニヤフは76歳、習は72歳、トランプは79歳。どの男にとっても、残された時間はそう多くない。
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