最新記事
鉱物資源

鉱物資源の安定供給を守るために必要なことは「中国政府が行う強制労働」に立ち向かうこと

Confronting China’s Forced Labor Is Key to Securing America’s Mineral Future | Opinion

2026年2月5日(木)17時35分
マーサ・ニュートン、サミール・ゴスワミ
フリーウイグルのイラスト

ウイグルの強制労働と鉱物資源の関係は? Jambulart-shutterstock

<中国政府はウイグル人を強制収容所に押し込み、強制労働に従事させている>

トランプ大統領は、アメリカのエネルギー自立、技術的優位、経済安全保障にとって不可欠な「重要鉱物政策」を打ち立てた。

さらに、マルコ・ルビオ米国務長官は、こうした取り組みを一層強化すべく、初の「重要鉱物閣僚級会合」を開催することを発表。同盟国を招集して重要鉱物のサプライチェーンの確保について協議する予定だ。

【動画】ウイグル人強制収容所の内幕...中国政府の「犯罪行為」を暴く

このハイレベル会合は、アメリカの国家安全保障と繁栄を推進する上で欠かせない、強制労働問題へのコミットメントを強化する好機だ。


中国や他の敵対国が支配するサプライチェーン内に存在する強制労働は、アメリカの利益を損なう経済的威圧の危険性を孕む。

トランプはそれを排除しようとしている。アメリカをより安全に、より強く、より豊かにする場合にのみ関与を支持するという、アメリカ・ファーストの外交指針は、強制労働に正面から立ち向かい、アメリカに重要鉱物における主導権を取り戻すための道筋となる。

重要鉱物のサプライチェーンは、元来不透明であることが多く、時に意図的に隠蔽されている。中国政府は、新疆ウイグル自治区における強制労働と結びついたサプライチェーンを国ぐるみで隠ぺいしており、原材料の出所から最終製品に至るまでの追跡が困難になっている。

2025年6月、国際法・人権に特化した非営利法務財団、グローバル・ライツ・コンプライアンス(GRC)の発表によると、ウイグル産の4種の重要鉱物が欧米向けの製品に流入しており、その中にはアメリカの国家安全保障に不可欠な物資も含まれていたとされている。

さらに中国が今後策定する第15次五カ年計画では、新疆における鉱物採掘と加工のさらなる拡大が示唆されているが、これはウイグル人コミュニティへの弾圧を伴わなければ達成しえない。

まちづくり
川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に──「世界に類を見ない」アリーナシティプロジェクトの魅力
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ソフトバンクG、米オハイオ州にAIデータセンター建

ワールド

米ウクライナ、ロシア欠席の2日間にわたる和平協議終

ワールド

イスラエル、レバノン南部の橋攻撃 国境付近の家屋破

ワールド

米財務長官、対イラン戦資金「十分」 増税否定 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記者に、イスラエル機がミサイル発射(レバノン)
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    スウェーデン次期女王ヴィクトリア皇太子、陸軍訓練…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 7
    人気セレブの「問題ビデオ」拡散を受け、出演する米…
  • 8
    「筋力の正体」は筋肉ではない...ストロングマンが語…
  • 9
    トランプ政権の「大本営」、イラン戦争を批判的に報…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中