- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 選挙戦を再開させたトランプ、その「第一声」でスベる
選挙戦を再開させたトランプ、その「第一声」でスベる
3つ目は、とにかくこのオクラホマのイベントでは、参加者が少なかったということです。定員1万9000人のアリーナには空席が目立ち、三階席などはほとんどカラでした。また、入りきれない人にパブリック・ビューイングをさせるための屋外イベントは、直前になって「参加者がいない」ことを理由にキャンセルされました。
一部には無料整理券を「イベントを妨害する意図で反トランプ派に独占された」という報道もありますが、やはり感染拡大が進むこの時点でのオクラホマでは、高齢者や家族連れは、怖くて参加できなかったのだと思います。トランプ自身は「デモの暴力が怖くて参加できなかった人がいる」などとデモに責任転嫁していますが、集客力に翳りが出ていたのでしょう。
このように、夏場の選挙戦キックオフとしては、かなり「スベリ気味」という印象が否定できません。この後、トランプ大統領は週に2回程度の日程で、各州で同様のイベントを行う予定ですが、再び悪い意味で毒舌が冴える「トランプ流」復活となるのか、反対に穏健な内容で中間層に訴えるのか、それとも中西部・南部の感染爆発とともに、このまま勢いがジリ貧となるのか、そこが注目点になると思います。
【話題の記事】
・新型コロナ「勝利宣言」のニュージーランドにも新規感染者
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・米6州で新型コロナ新規感染が記録的増加 オレゴンでは教会で集団感染
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...
熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しないのか? 2025.07.02
トランプのイラン空爆と、米民主党のさらなる左傾化 2025.06.26
イラン攻撃への関与で真っ二つに割れるトランプ支持層 2025.06.18
天才的なヒラメキとともに躍動する姿を見せ続けた......長嶋茂雄の愛された時代 2025.06.04
混乱回避に成功した米ニューアーク空港と航空行政 2025.05.28
「外国免許切替」制度の厳格化は必要、だが事故防止はまた別の問題 2025.05.21