コラム

選挙戦を再開させたトランプ、その「第一声」でスベる

2020年06月23日(火)16時30分

3つ目は、とにかくこのオクラホマのイベントでは、参加者が少なかったということです。定員1万9000人のアリーナには空席が目立ち、三階席などはほとんどカラでした。また、入りきれない人にパブリック・ビューイングをさせるための屋外イベントは、直前になって「参加者がいない」ことを理由にキャンセルされました。

一部には無料整理券を「イベントを妨害する意図で反トランプ派に独占された」という報道もありますが、やはり感染拡大が進むこの時点でのオクラホマでは、高齢者や家族連れは、怖くて参加できなかったのだと思います。トランプ自身は「デモの暴力が怖くて参加できなかった人がいる」などとデモに責任転嫁していますが、集客力に翳りが出ていたのでしょう。

このように、夏場の選挙戦キックオフとしては、かなり「スベリ気味」という印象が否定できません。この後、トランプ大統領は週に2回程度の日程で、各州で同様のイベントを行う予定ですが、再び悪い意味で毒舌が冴える「トランプ流」復活となるのか、反対に穏健な内容で中間層に訴えるのか、それとも中西部・南部の感染爆発とともに、このまま勢いがジリ貧となるのか、そこが注目点になると思います。

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プロフィール

冷泉彰彦

(れいぜい あきひこ)ニュージャージー州在住。作家・ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部主任。1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米。

最新刊『自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来』(朝日新書)が7月13日に発売。近著に『アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準』(CCCメディアハウス)など。メールマガジンJMM(村上龍編集長)で「FROM911、USAレポート」(www.jmm.co.jp/)を連載中。週刊メルマガ(有料)「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。

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