[ワシントン 11日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は、メキシコ国境に近いテキサス州エルパソ国際空港の全て⁠の発着便の運航を「特別な安全上の理由」で21日まで10日間禁止したが、その約7時間半後に同措置を解除した。

政府と航空会社の関係者によると、米軍が試験⁠中のレーザー式対ドローンシステムが危険を及ぼす可能性があるという懸⁠念から、FAAは同空域の閉鎖に踏み切ったという。

これに先立ち、米政府当局者はロイターに対し、メキシコの麻薬カルテルのドローン(無人機)が米国の領空を侵犯したと述べていた。

また、別の情報筋⁠2人の話では、ホワイトハウスはエルパソの空域閉鎖を認識しておらず、一時⁠混乱⁠が生じたという。ワイルズ大統領首席補佐官らを中心に協議が行われた後、飛行禁止措置は解除されたとみられる。

同空港は米軍のビッグス陸軍飛行場に隣接する。規制は高度1万8000フィートを基準としており⁠、高い高度で飛行し通過することは可能。また、全米で71番目に利用者数が多い。

同空港にはサウスウエスト航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空など米国内の主要航空会社が就航している。

FAAは1月中旬、潜在的な軍事活動の危険性を理由に、メキシコ、中米、南米⁠の一部の上空を飛行する際は注意するよう航空会社に警告した。

一方、メキシコのシェインバウム大統領は定例会見で、エルパソ空港での飛行一時停止の理由について問われ、「米との国境でのドローン使用に関する情報はない」と回答した。

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