プレスリリース

双日テックイノベーション、システムと人間のギャップを解消するユーザー体験改善プラットフォーム「UX Canvas」提供開始

2025年10月09日(木)10時00分
双日テックイノベーション株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:西原 茂、略称:STech I(エス・テック・アイ)、以下 STech I)は、人手不足時代におけるDX投資効果を最大化するために、ユーザー体験を抜本的に向上させるPDCA統合型プラットフォーム「UX Canvas」の提供を開始いたしました。

当社はこれまでの企業システム導入・運用支援の経験から、「システムと人間のギャップ」こそがDX推進の最大の障壁であることに着目。この課題解決に特化したソリューションとして「UX Canvas」を開発しました。既存システムに簡単に追加できる本ソリューションにより、初心者でも直感的にシステムを使いこなせるようになり、企業のシステム活用度と業務効率の大幅な向上を同時に実現します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/549023/LL_img_549023_1.jpg
UX Canvasロゴ

■DX推進における「システムと人間のギャップ」の現状と課題
近年、多くの企業がDXを推進し、アナログ業務や属人的業務の効率化を図っていますが、真のDX成功には「システムと人間のギャップ」の解消が不可欠です。このギャップこそが、投資効果の最大化と人手不足解消を妨げる最大の要因となっています。

DX推進の現場では、主に二つの課題が浮き彫りになっています。一つ目は、既存システムの導入だけでは目指す成果を完全に達成できないという点です。自社仕様へのカスタマイズや業務フローの再構築が必要となり、システム投資の費用対効果が最大化できていません。二つ目は、皮肉にも人手不足解消のために導入したシステムが、運用面で新たな人的負担を生み出している点です。情報システム部門やサービスオーナーは、DX人材不足と働き方改革の加速により、問い合わせ対応やユーザーオンボーディング業務の負担が急増しています。

これらの課題を根本的に解決するには、二つのアプローチが必要です。まず、ビジネスユーザーが業務フローを変えることなく直感的に操作できる環境の構築。次に、情報システム部門が最小限のリソースでユーザーの声を把握し、データに基づいて迅速にシステム改善できる仕組みの確立です。つまり、「システムと人間のギャップ」を埋めることがDX投資効果最大化の鍵となります。

「UX Canvas」は、このギャップを解消するソリューションとして開発されました。ユーザー体験の抜本的向上により、特に人手不足に直面する企業の情報システム部門の課題を解決します。直感的な操作性の実現によりシステムの定着率を高め、企業のDX投資効果を最大限に引き出します。


■「UX Canvas」について
「UX Canvas」は、ビジネスユーザーとシステム管理者双方の課題を同時に解決する革新的なプラットフォームです。DX推進における最大の障壁である「システムと人間のギャップ」を解消し、真の業務効率化とシステム投資効果の最大化を実現します。このソリューションは、以下の3つの主要な価値を提供します。

(1) 業務現場のビジネスユーザーがデジタルツールを直感的に操作できる環境を実現。
ガイド機能、コンテキスト依存型ヒント表示、インテリジェントな自動入力、リアルタイムエラー検知など、包括的な操作支援機能により、ユーザーは迷うことなくシステム内で作業を完結できます。これにより、ERPや会計システム、経費精算システムなどの社内システムにおける従業員体験(EX)を向上させ、生産性を大幅に改善します。

(2) 情報システム部門やサービスオーナーにUI/UX改善のPDCAサイクルをワンストップで実行できる環境。
システム内でのユーザーアンケート収集機能や詳細な利用状況・操作行動の分析機能により、システム管理者はデータに基づいた改善施策を効率的に立案・実行できます。さらに、取引先連携システムや自社プロダクトにおいては顧客体験(CX)を大幅に改善し、顧客価値の創出を支援します。

(3) クラウド環境・オンプレミス環境を問わず、あらゆるデジタルツールと連携可能な柔軟な設計。
業種・業界を問わず適用できるため、企業のDX推進を強力に加速させます。

今後の展望としては、生成AI技術を活用したインタラクティブな業務支援機能や、ノーコードでシステムデザインを柔軟にカスタマイズできる機能の開発を計画しています。これらの機能拡張により、顧客体験(CX)改善の可能性をさらに広げ、ユーザー体験を一層向上させることで、企業の生産性を飛躍的に高めてまいります。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/549023/LL_img_549023_2.jpg
UX Canvasイメージ

■「UX Canvas」の特長と導入効果
本ソリューションの最大の強みは、既存の社内システムや自社プロダクトに簡単に拡張でき、情報システム部門やサービスオーナー向けに包括的なUI/UX改善ツールを統合している点です。直感的なアンケート機能によるユーザーインサイトの収集と、高度なデータ分析機能による利用状況の可視化により、迅速かつ効果的なPDCAサイクルを実現します。

これにより、ユーザーは使用中のシステム上で直感的に操作支援機能を活用でき、情報システム部門やエンジニアを介さずとも、現場の業務担当者自身がシステム操作の課題をリアルタイムに解決できます。

さらに、企業のKPI達成に向けて、当社がこれまで企業のシステム導入・運用支援で培った豊富な経験とノウハウを活かし、「UX Canvas」を軸としたカスタマーサクセス支援を提供します。システムの有効活用や開発最適化など、経営者・管理者・ユーザーが直面する様々な課題解決をワンストップでサポートいたします。国産ERPの「GRANDIT」や自社開発の「Natic BPM Suite」をはじめとする「Natic製品シリーズ」と組み合わせた、包括的なソリューション提供も実現します。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/549023/LL_img_549023_3.jpg
UX Canvasサイクル

■本ソリューションがもたらす3つの価値
【1】経営層のデータドリブン型経営の実現
DX投資の効果を最大化するために、システムの浸透・活用度を高め、入力データの品質向上を実現します。これにより、経営層はより正確なデータに基づく意思決定が可能となり、社内システムのROI向上と自社プロダクトの開発最適化を同時に達成できます。

【2】システムオーナー・システム管理者の業務工数を大幅削減
システム管理者は教育コストと問い合わせ対応の工数を大幅に削減できます。さらに、直感的な操作ガイドとリアルタイムな入力支援機能によりデータ入力ミスを未然に防止することで、修正依頼や申請差し戻しにかかるコミュニケーションコストも最小化。これにより管理者は戦略的業務に注力でき、組織全体の生産性向上に貢献します。

【3】ユーザーが手間・ストレスなくシステムを活用
急速なシステム導入が進む現代企業において、ユーザーは多様なシステムの操作方法や社内ルールの習得に苦慮しています。特に使用頻度の低いシステムでは、マニュアル参照や問い合わせが増加し、業務効率の低下を招いています。また、入力ミスが発生した際の修正プロセスも煩雑で、追加の工数が発生しています。これらの課題を包括的に解決し、直感的な操作ガイドと学習支援機能により、ユーザーがストレスなくシステムを活用できる環境を実現。結果として、システムの定着率向上と業務効率化を同時に達成します。


■市場規模と事業目標
日本企業では、システムを導入してもその活用度が十分でないという課題が顕在化しています。国内DAP市場は2023年時点で50億円規模であり、年平均成長率23%と急速に拡大しております。

当社は国産ベンダーならではの知見を活かし、日本企業特有の課題に対する深い理解と細やかなサポート体制を強みに、2026年までに50社以上への導入を目標として掲げております。「UX Canvas」を通じて、日本企業における"システム活用"の質的向上を積極的に推進してまいります。


■主な活用シーンと効果
● 画面上での操作補助・誘導と操作の節目にポップアップ表示することにより、マニュアルレスでの運用とアクティブ率を高め、アクティブユーザー数2.4倍と社員エンゲージメント5倍へ向上。
● 設定に基づいた入力制御とガイド表示で、入力ミスや操作漏れをリアルタイムに検知し、申請時の差し戻し率85%削減。
● システム内アンケートの実施に切り替え、アンケート回答率を7倍向上し、利用状況・行動状況の可視化を実現。データ分析に基づくPDCAサイクルが6倍加速し、プロダクト開発工数を最適化。
● 初回ログイン時に基本~応用操作までをチュートリアル形式で案内し、セルフオンボーディングを実現。オンボーディング工数の60%が削減。
● FAQ表示やポップアップ通知により、システム管理者・運用部門の問い合わせ対応工数を55%削減
● 従来の手作業による入力操作を自動化し、業務精度と効率を向上
● ガイドやポップアップを活用した継続的な支援により、システム定着率を1.4倍向上

効果数値は当社の実施した検証および一部導入先での実測結果に基づいています。実際の効果は、ユースケースや運用条件により異なる場合があります。

詳しい情報はこちらを参照ください。
「Natic UX Canvas」について: https://natic.sojitz-ti.com/uxcanvas/


■双日テックイノベーション株式会社 アプリケーション事業本部本部長 長谷川 健のコメント
企業のシステム活用やサービス提供の現場では、社内システムは十分に定着せず従業員の生産性が発揮されにくい一方で、社外サービスでは利用者が快適な体験を得られず、顧客価値の向上につながらないことがあります。私たちは、こうした課題に対して「UX Canvas」を通じ、社内では従業員体験を高めて生産性を向上させ、社外では顧客体験を改善して事業成長に結びつけることで、DX投資の効果を最大限に引き出す"実効性のあるDX"を共に目指してまいります。


■関連情報
・Natic 製品概要
「Natic」は、双日テックイノベーションが提供する、お客様のビジネス変革をテクノロジーで支えるモダナイゼーションプラットフォームです。業務改善や効率化にとどまらず、テクノロジーの力で事業構造・業務構造そのものを見直し、まだ見ぬ新たな価値をお客様と共に創り出すことを目指しています。
Natic | Creating the Future with Applications - 双日テックイノベーション


■双日テックイノベーションについて
社名 : 双日テックイノベーション株式会社
所在地 : 東京都千代田区二番町3-5麹町三葉ビル(受付6F)
設立 : 1969年2月24日
URL : https://www.sojitz-ti.com/
事業内容: 国内外の最新ソリューションによるネットワーク・ITインフラ構築、
システム開発、運用・保守などのサービス提供、
およびデジタルトランスフォーメーション支援。


■お知らせ
2024年7月1日より、当社の商号が「日商エレクトロニクス株式会社」から「双日テックイノベーション株式会社」に変更となりました。また、10月1日には、理念体系を策定、新たに略称STech I(エス・テック・アイ)のブランドシンボルを以下の通り発表いたしました。Vision(ありたい姿)に掲げた「ITで未来を切り拓く先駆者」を目指して、お客さまの歩む先の道を照らして次の未来をつくることで、ビジネスに貢献するイノベーションに挑戦しつづけます。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/549023/LL_img_549023_4.png
STech Iブランドシンボル

*記載されている会社名、製品名は、各社の商標、もしくは登録商標です。
*記載の商品名、価格および担当部署、担当者、WebサイトのURLなどは、本リリース発表時点のものです。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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