インドでせき止め薬に有毒物質混入、17人死亡 WHOは検査体制の不備指摘

インド当局は8日、有毒物質を含んでいたとみられるせき止めシロップを飲んだ5歳以下の子供17人が死亡した問題で、国民に購入を控えるよう呼び掛けているせき止めシロップの銘柄を二つ追加した。写真は問題の咳止めシロップ。8日撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
Krishna N. Das Praveen Paramasivam Jennifer Rigby
[ニューデリー/チェンナイ 8日 ロイター] - インド当局は8日、有毒物質を含んでいたとみられるせき止めシロップを飲んだ5歳以下の子供17人が死亡した問題で、国民に購入を控えるよう呼び掛けているせき止めシロップの銘柄を二つ追加した。一方、世界保健機関(WHO)はインド当局の国内で販売されたシロップ剤に対する検査態勢には不備があると指摘した。
当局者によると、死亡事故は過去1カ月間で発生。有毒なジエチレングリコールが許容量の500倍近い水準で含まれたせき止めシロップ「コールドリフ」を服用したとされる。2日にコールドリフから有毒物質が検出されたことを受け、同シロップは販売が禁止された。
グジャラート州や他の州の当局は8日、新たに「レスピフレッシュ」と「リライフ」のシロップ2種類にもジエチレングリコールが含まれていたと発表。この物質について「特に子どもに腎不全、神経系の合併症といった深刻な中毒を引き起こし、死に至る恐れもある」と警告した。
WHOはロイター通信に対し、インド当局から3種類のシロップは輸出されていないと報告を受けたと明らかにした。ただ、これらが非公式に輸出された可能性がある上、有害物質の混入原因はわかっていないとしている。広報担当者は「WHOはこの問題に深い懸念を表明する。インド国内で販売されている薬のジエチレングリコールとエチレングリコールの当局による検査体制には不備がある」と述べた。
法律ではインドの製薬会社は薬に使われる材料と最終製品を各バッチ単位で検査する義務がある。
ロイターが入手した政府文書によると、コールドリフは国内でのみ販売された。グジャラート州当局者は、他の2種類のシロップは別の州で販売されたと説明したが、輸出には言及しなかった。
インドの医薬品当局によると、当該製品を製造していた工場を調べたところ、原料の全てのバッチの検査が行われていないなどの深刻な不備が見つかった。
インドで製造されたせき止めシロップを巡っては、22年以来ガンビア、ウズベキスタン、カメルーンで子ども140人超が死亡。インドでは子ども19人が亡くなっている。
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