プレスリリース

名古屋産業科学研究所、「知の拠点あいち重点研究プロジェクトV期」の【国際枠】において研究課題が採択

2025年08月20日(水)07時00分
このたび、公益財団法人名古屋産業科学研究所が提案した「3D構造物の自動レーザーピーニング技術の開発と応用展開 ―位置決めの自動化で複雑な形状にも対応―」が、愛知県が推進する「知の拠点あいち重点研究プロジェクトV期(2025~2028年度)」の【国際枠】に採択されましたので、お知らせいたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/444907/LL_img_444907_1.png
小型・可搬式レーザーピーニング装置の全体像
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/444907/LL_img_444907_2.png
レーザーピーニング処理

■採択課題名
3D構造物の自動レーザーピーニング技術の開発と応用展開
―位置決めの自動化で複雑な形状にも対応―


■研究概要
本研究では、輸送機器や航空機に用いられるアルミニウム合金など、複雑な三次元形状を有する構造部材に対し、小型レーザーピーニング装置を用いた高精度な自動表面処理技術の開発に取り組みます。これにより、疲労強度の大幅な向上を実現し、構造部材の軽量化設計を可能とすることで、愛知県の基幹産業である自動車・航空宇宙分野を中心とした高度産業の競争力強化につながる応用展開を目指します。

本プロジェクトは、大阪大学、株式会社LAcubed、ドイツ・Helmholtz-Zentrum Hereon GmbH、オーストラリア・Swinburne University of Technologyとの国際共同研究体制のもとで実施され、材料評価や応力解析などを国際的に分担しながら進められます。


■ワークショップと国際シンポジウムの開催(予定)について
本プロジェクトの成果を広く発信し、国内外の研究者や産業界との連携を促進することを目的として、2025年11月中旬に愛知県内にて、国内外で初めてとなる小型レーザーピーニング装置を用いたワークショップとレーザーピーニングに関する国際シンポジウムを一般公開形式で開催する予定です。現在、装置の実演を含む技術紹介に加え、国際研究機関との交流の場を提供する企画の準備を関係機関と進めており、詳細については10月頃の公開を予定しています。


■これまでの成果と本研究の位置づけ
本研究は、中小企業庁 戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)(令和2年度~令和4年度)の支援を受けて実施された「狭隘部への適用が可能な可搬型レーザピーニング装置の開発」(事業管理機関:名古屋産業科学研究所、主たる研究等実施機関:株式会社LAcubed)の成果を基盤とし、より高度な応用技術へと発展させるものです。

※現「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に該当。
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトV期」における国際枠は、県内の企業や研究機関と、海外の先進的な研究機関との連携により、グローバル市場での競争力強化を図ることを目的としています。本研究の採択により、愛知県発の革新的な表面改質技術が世界市場に展開されるとともに、地域産業の基盤強化および人材育成への貢献が期待されます。


■参考:愛知県による公式発表
https://www.pref.aichi.jp/press-release/kagaku/juten5-kenkyutema.html


■名古屋産業科学研究所について
名古屋産業科学研究所は、学術機関や企業において豊富な実務・研究経験を有する多様な専門人材を中心に、産業科学に関する研究を推進する公益財団法人です。産学連携支援や技術移転事業などを通じて、地域の産業科学の発展に寄与しています。

ホームページ: https://www.nisri.jp/


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プレスリリース提供元:@Press
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