プレスリリース

約7割が「塾あり」 高校受験を塾なしで挑む割合や通塾しない理由を150名へアンケート調査

2025年08月27日(水)07時45分
株式会社ライフアカデミア(本社:東京都港区 代表取締役:鎌田 大樹)は、中学生の子を持つ150名に対し、高校受験における通塾の現状について調査しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_1.jpg
高校受験の通塾事情に関する調査レポート

【調査サマリー】
・高校受験をする中学生のうち、塾に通っている割合は約7割。
・公立中学生の通塾率は約65%で、私立中学生の約44%を上回る。
・塾に通い始める学年は、公立中学では「中学1年生」、私立中学では「中学2年生」が最も多い。
・中学3年生になる前から受験勉強を開始する生徒が半数以上を占める。
・塾に通わない派の理由は「本人の希望」「費用が高い」「部活で時間がない」が上位。
・塾に通わない生徒のうち、通信教育や家庭教師なども利用していない割合は約6割。
・塾なしで良かった点は「費用を抑えられた」「自分のペースで学習できた」が多く、悪かった点には「質問できる環境がない」「受験情報が不足する」が挙げられた。


※本情報を引用する場合、以下ページを引用元としてください。
https://up-seiseki.jp/media/jh-no-cram-school/


<今回のアンケート項目>
今回のアンケートでは中学生の子を持つ150名に対し、次の調査を行いました。
・【全体】中学生の通塾率
・【受験の有無別】中学生の通塾率
・中学何年生から塾に通っているか
・塾以外の学習サポートは利用しているか
・塾に通わない理由
・塾に通わないで良かったこと・悪かったこと


■【全体】中学生の通塾率
中学生全体の通塾率を調査した結果は以下のとおりです。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_2.png
【全体】中学生の通塾率
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_3.png
(表)【全体】中学生の通塾率

中学生全体の通塾率は、公立中学校で64.8%、私立中学校で44.0%です。公立中学校に通う生徒の方が、私立中学校の生徒よりも20%以上高く塾に通っていることがわかります。
私立中学校は中高一貫校が多く、高校受験の必要がない生徒もいるため、公立中学校よりも通塾率が低い傾向にあると考えられます。


■【受験の有無別】中学生の通塾率
高校受験する・しない別に、中学生の通塾率を調査した結果は以下のとおりです。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_4.png
【受験の有無別】中学生の通塾率
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_5.png
(表)【受験の有無別】中学生の通塾率

高校受験をする中学生の通塾率は67.69%であるのに対し、高校受験をしない中学生の通塾率は10.00%です。高校受験をする生徒の約7割が塾に通っている一方で、受験をしない生徒のほとんどは塾を利用していないことがわかります。
アンケート結果を見ると、多くの中学生が高校受験対策を目的として塾に通っていると判断できます。


■中学何年生から塾に通っているか
中学何年生から塾に通っているかを調査した結果は以下のとおりです。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_6.png
いつから塾に通っているか
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_7.png
(表)いつから塾に通っているか

塾に通い始める時期は、公立中学校では中学1年生が46.51%と最も多く、私立中学校では中学2年生が75.00%で最多です。
公立中学校の場合、半数近くが中学入学と同時に塾に通い始める一方で、私立中学校では中学2年生から通い始める生徒が大多数を占めるという対照的な結果になりました。
公立と私立で通塾を開始する学年に違いが見られる背景には、高校受験の有無や、学校の授業の進度が影響していると考えられます。


■いつから高校受験勉強を始めたか
いつから高校受験勉強を始めたかを調査した結果は以下のとおりです。

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_8.png
高校受験勉強はいつから始めるか
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_9.png
(表)高校受験勉強はいつから始めるか

高校受験の勉強を始める時期で最も多かったのは「中学3年生の春」で28.8%でした。次いで「中学2年生」が26.5%、「中学1年生」が23.5%となっており、中学3年生になる前から受験勉強を開始する生徒が半数以上を占めることがわかります。
一方で、中学3年生の夏から始める生徒は14.4%、9月以降に始める生徒も5.3%いるなど、本格的な勉強の開始時期には個人差があるようです。


■塾以外の学習サポートは利用しているか
塾に通わない選択をした家庭に対し、塾以外の通信教育や家庭教師、オンライン学習、学習アプリ等の学習サポートを利用しているか調査した結果は以下のとおりです。

画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_10.png
塾以外の学習サポートは利用しているか
画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/533327/LL_img_533327_11.png
(表)塾以外の学習サポートは利用しているか

塾に通っていない中学生のうち、塾以外の学習サポートを「利用していない」生徒は58.0%、「利用している」生徒は42.0%です。
約6割の生徒が学校の勉強を中心に学習を進めている一方で、約4割は通信教育や家庭教師などを活用して塾の代わりとしていることがわかります。
塾なしで受験に挑む場合でも、何らかの学習サポートを併用する家庭は少なくないようです。


■塾に通わない理由
塾に通わない理由は、本人の意思や経済的な事情、部活動との両立など家庭によってさまざまです。今回のアンケート調査では、以下のような声が寄せられました。

・本人に塾に行く意思がまったくなかったことが一番の理由です。
・塾に通わせるお金の余裕がないからです。
・部活に時間を取られて時間と体力の両立ができそうになかったからです。

アンケートでは、お子さん本人の意思を尊重する声や、経済的な事情、部活動との両立を理由に挙げる意見が目立ちました。
無理に通塾させても効果は薄いと判断し、お子さんの自主性を大切にする家庭の姿がうかがえます。
また、月謝などの費用負担や、勉強以外の活動との両立も、塾を利用しない選択につながる大きな要因となっています。


■塾に通わないで良かったこと・悪かったこと
塾に通わないことには、良い面と悪い面の両方があります。実際に塾なしで学習を進めている家庭から寄せられた声を紹介します。

・自分のペースで勉強できたので、無理しないで体調管理ができたのが良かったです。
・経済的には楽でした。

良かった点としては、費用負担の軽減という経済的なメリットに加え、「自分のペースで進められる」「時間にゆとりができた」など、精神的な余裕が生まれることを挙げる声が多く見られました。

・解答を見ても解き方がわからない問題に出会った時に、すぐに質問できる環境が無かったのが困りました。
・本人に向く高校にどんなところがあるのか、パーソナルな高校の情報が一切入ってこなかったです。

一方で悪かった点としては、学習上の疑問をすぐに解決できないことや、受験情報が不足しがちであるという学習環境面の課題が浮き彫りになっています。

塾なしで高校受験を成功させるには、疑問点を解決できる学習環境を整え、不足しがちな受験情報をいかに収集するかが鍵となりそうです。


■総括
・高校受験をする中学生のうち、塾に通っている割合は約7割。高校受験をしない中学生の通塾率は10.00%にとどまる。
・公立中学生の通塾率は約65%で、私立中学生の約44%を上回る。
・塾に通い始める学年は、公立中学では「中学1年生」、私立中学では「中学2年生」が最も多い。
・高校受験の勉強を始める時期で最も多かったのは「中学3年生の春」で28.8%だが、中学3年生になる前から受験勉強を開始する生徒が半数以上を占める。
・塾に通わない派の理由は「本人の希望」「費用が高い」「部活で時間がない」が上位。
・塾に通わない生徒のうち、通信教育や家庭教師なども利用していない割合は約6割。
・塾なしで良かった点は「費用を抑えられた」「自分のペースで学習できた」が多く、悪かった点には「質問できる環境がない」「受験情報が不足する」が挙げられた。

今回の調査結果から、高校受験をする中学生の約7割が塾に通っており、多くの生徒が受験対策として塾を活用していることが明らかになりました。高校受験勉強を始める時期については、最も多いのが「中学3年生の春」であるものの、半数以上が中学3年生になる前から勉強を開始しており、早期から受験を意識する層が厚いこともわかります。
一方で、塾に通わない理由としては、お子さん本人の意思や学習スタイルが合わないといった理由のほか、費用面や部活動との両立といった制約も大きいようです。塾なしを選択した場合、費用や時間を柔軟に使えるメリットがある反面、不明点をすぐに質問できない、受験情報が不足しがちになる、といったデメリットを自力で解決する必要があるという課題も浮き彫りになりました。
これらの結果から、塾に通うかどうかの判断は、志望校のレベルやお子さんの現在の学力、そして何より本人の学習スタイルや性格に合わせて慎重に検討するといいでしょう。


■調査概要
調査主体:株式会社ライフアカデミア
調査方法:クラウドソーシングサイト上のアンケート
調査対象:クラウドソーシングサービスに在籍する150名に対して実施
実施期間:2025年7月18日~2025年8月2日


■引用時の参照ページ
本情報を引用する場合、以下ページを参照元としてください。
https://up-seiseki.jp/media/jh-no-cram-school/


■会社概要
株式会社ライフアカデミア
代表取締役 : 鎌田 大樹
所在地 : 東京都港区北青山1丁目3-1-301
設立 : 2020年2月
事業内容 : メディア運営事業、インターネット広告事業
ホームページ: https://life-academia.co.jp/


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プレスリリース提供元:@Press
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